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古今集巻第十二 恋歌二 596番

題しらず

とものり

年をへてきえぬ思ひは有りながらよるのたもとはなほこほりけり


題知らず
紀友則
何年経っても消えないあの人への思いの火は有るけれども、夜寝る時の衣の袂は今も涙で濡れて凍っている

「思ひ」は恋の「思いの火」に通じます。おそらく友則の晩年の歌ですが、昔を思い出すというよりも、今も恋慕っているのだという強い気持ちと深い悲しみを詠っています。

#古今集 , #恋歌二 , #紀友則 , #思ひの火 , #夜の袂

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ちのみゆき
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