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古今集巻第十一 恋歌一 514番

題しらず

よみ人しらず

わすららる時しなければ蘆たづの思ひみだれてねをのみぞなく


題しらず
よみ人しらず
あの人を忘れてしまう時はないので、蘆の生える水辺の鶴のように音をたてて泣くばかりだ

鶴をたづと言うのは、多豆多頭し(たづたづし)という言葉から来ていて、群れていることを言うそうです。昔は首長鳥と呼んでいて、唐の方から雄の鶴がツーっと飛んできて松にとまり、雌がルーっと飛んできてとまったので、ツルになったというのが落語にありますが、これはまあ、そういうことです。

#古今集 , #恋歌一 , #蘆たづ

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ちのみゆき
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