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古今集 巻第六 冬歌 332番
やまとのくににまかりける時に、雪のふりけるを見てよめる
坂上これのり
あさぼらけありあけの月とみるまでによしのの里にふれるしら雪
大和の国に行った時に、雪の降っているのを見て詠んだ歌
坂上是則
朝がほんのりと明けてくる時に、まだ空に有明の月が残っていて光がさしてくるのかと思うほど、吉野の里に降って輝く白雪だ
とても静かで美しい情景が浮かぶ歌です。吉野は皇室の離宮があったり仏教の聖地でもあることが、より神聖な雰囲気を付け加えます。
百人一首に取られている歌です。百人一首には「朝ぼらけ」で始まる歌は2首あり、6字決まりとしても有名だと思います。
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