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古今集 巻四 秋歌上 189番

是貞のみこの家の歌合の歌

よみ人しらず

いつはとは時はわかねど秋のよぞ物思ふことのかぎりなりける

是貞親王の家の歌合せの歌
よみ人しらず
いつとは時はわからないというか、もうずっとだが、秋の夜は物思いにふけることで極まってしまうものだ

 「かぎり」は、極まる、極限とかの意味です。なので「かぎりなり」は、物思いの状況の極限であると言う意味です。
 是貞親王は光孝天皇の皇子で、宇多天皇のお兄さん。兄弟が多い(政治的理由)からか、一度は臣籍降下して源是貞となっていましたが、弟の源定省(定省親王)が即位して天皇になったので親王に復したのだそうです。天皇が新撰の万葉集をお望みになり和歌を集める一環で是貞親王の家で歌合を開き、歌を撰び集めたそうです。

#古今集 , #秋 , #秋の夜 , #是貞親王の家の歌合

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