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古今集巻第十七 雑歌上 875番
女どもの、見てわらひければよめる
けむげいほふし
かたちこそみ山がくれの朽木なれ心は花になさばなりなむ
女共の、見て笑ひければ詠める
兼芸法師
形こそ深山隠れの朽木なれ心は花に為さばなりなむ
女官達が私を見て笑ったので詠んだ歌
兼芸法師(けんげいほうし)
見た目は深い山の朽木であっても、心は花にしようと思えばできるのだよ
「形」は、姿形、容貌、器量ですが、「深山の朽ちた木」と言っているので顔か立ち姿のことなのでしょう。自分で自分を朽木と言うのだから、なんらかの自覚があるようです。
心は花だとはっきり言わず、やろうと思えばできると遠慮がちです。
形と心、朽木と花が対句になっています。
兼芸法師のことは、よくわかりません。
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