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古今集巻第十四 恋歌四 684番

題しらず

とものり

春霞たなびく山のさくら花見れどもあかぬ君にもあるかな

題知らず
紀友則
春霞が棚びく山のさくらの花のように、なんど逢ってもまた逢いたいと思うあなたなのです

または

春霞が棚びく山のさくらの花のように、ちらと見かけただけでも心が満たされるあなたです

 穏やかな情景の美しい歌です。上の句は「見れども」に掛かる序詞です。
 「何度逢っても」とすでに仲良しなようにも思えますが、ちらっと見かけただけと言う意味かもしれません。春霞たなびく山の桜は、霞で見えたり隠れたりするので、ちらちら見えているだけの感じがするからです。

#古今集 , #恋歌四 , #紀友則 , #春霞 , #桜花


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ちのみゆき
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