古今集巻第八 離別歌 382番
あひしれりける人の、こしのくににまかりて、としへて京にまうできて、又かへりける時によめる
凡河内みつね
かへる山なにぞはありてあるかひは来てもとまらぬ名にこそありけれ
互いに良く知っている友が越の国に行って、年月を経て都にやって来て、また帰って行く時に詠んだ歌
凡河内躬恒
帰る山とは何なのか、越の国にあって、そこにある意味は都に帰って来ても、とどまらないでまた帰るという名であるのか
久しぶりに会ったのにまた帰って行くのを惜しんで、帰るという名の山があるから、帰って来ると思っていたのに、また越の国へ帰って行くという名だったのかとうらみ言を言っています。
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