古今集 巻四 秋歌上 226番
題しらず
僧正へんぜう
名にめでてをれるばかりぞ女郎花われおちにきと人にかたるな
題しらず
僧正遍昭
名前を美しいと思って手折っただけのことだ、おみなえしよ、わたしがその名前のように美しい女性に堕落したと人に言わないでほしい
女郎花「おみなえし」は、小さい黄色い花が房状に咲くきれいな花なので、その名前から、秋の野に美しい女性が立っているというような例え方をされます。おみなえしを手折ったということは、女性に触れた、自分のものにしたということになるという意味で、この歌は詠まれています。
男郎花「おとこえし」というよく似た白い花もあるそうです。
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