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古今集巻第十一 恋歌一 472番

題しらず

藤原勝臣

白波のあとなきかたに行く舟も風ぞたよりのしるべなりける


題しらず
藤原勝臣
誰も進んでいかない白波の跡のない方に行く舟は風こそが頼りになる道しるべなのだ

女性に恋しているが誰もその人に会ったこともなく、会うすべもわからない、ただ風の噂だけを頼りにするなんとも不安な状況を、深い水に浮かぶ舟で表現した歌です。

#古今集 , #恋歌一 , #白波 , #藤原勝臣




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ちのみゆき
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