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古今集巻第十九 雑躰誹諧歌 1031番

寛平御時きさいの宮の歌合のうた
藤原おきかぜ
春霞たなびく野べのわかなにもなりみてしがな人もつむとや

寛平御時后の宮の歌合の歌
藤原興風
春霞棚引く野辺の若菜にもなり見てしがな人も摘むとや

春霞が棚引く野辺の若菜になってみたいものだ、あの人も摘むというので

恋の相手の女性が摘んでくれるなら、若菜にもなりたい、という歌です。
最後の「とや」は、伝聞「と」に対してちょっと疑問「や」を付けたものなので、「(その話が本当なら)若菜になりたいものだ、あの人が摘んでくれると言うのか」ぐらいの意味になると思います。

#古今集 , #雑躰 , #誹諧歌 , #藤原興風 , #寛平御時后宮歌合 , #春霞 , #若菜

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ちのみゆき
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