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古今集 巻第五 秋歌下 265番

やまとの国にまかりける時、さほ山に霧のたてりけるを見てよめる

きのとものり

たがための錦なればか秋霧の佐保の山辺をたちかくすらむ

大和の国に行った時、佐保山に霧が立っていたのを見て詠んだ歌
紀友則
誰かのための錦の織物なのだろうか、秋の霧が紅葉の佐保山のあたり一帯を隠して見えなくしている

 紅葉の錦はどちらかの神さまの着るものとして織られているから、見えなくしているのだろう、ということです。佐保山は、奈良の平城宮の北東あたりの丘陵地。今は静かな住宅街です。

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ちのみゆき
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