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古今集巻第十 物名 452番

かはたけ

かげのりのおほきみ

さ夜ふけてなかばたけゆく久方の月ふきかへせ秋の山風


川竹
景式王
穏やかな夜がふけて、なかば終わりになっていくあのはるかな空の月を吹きもどせ、秋の山風よ

「な『かばたけ』ゆく」と詠み込んでいます。「たけゆく」の「たく」は盛りが過ぎて終わりになっていく、という意味です。月が西に傾いて夜が終わるので、吹き戻してもっと秋の夜を楽しませてくれと言っています。

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