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古今集 巻第六 冬歌 314番

題しらず

よみ人しらず

竜田川錦おりかく神無月しぐれの雨をたてぬきにして

題しらず
よみ人しらず
竜田川は紅葉の錦を織りかけている、神無月十月の時雨を縦糸、横糸にして

 紅葉を錦の織物とたとえて、さらに時雨を織りこんでいるからこんなに美しいのだろうという歌です。神無月は暦の季節では冬なので、去っていった秋の名残りを錦の中にとどめたいという気持ちだと思います。
 「たてぬき」は「縦緯」で緯は横糸のこと。

#古今集 , #冬 , #竜田川 , #錦 , #神無月 , #縦緯

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