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古今集巻第十二 恋歌二 560番

寛平御時きさいの宮の歌合のうた

をののよしき

わがこひはみ山がくれの草なれやしげさまされどしる人のなき



宇多天皇の御時の皇太后班子女王の歌合わせの歌
小野美材
我が恋は美しい山に隠れた草なのか、草が茂るように恋心がまさっても知る人はいない

美しい山のような高貴な人に仕えているので下で働く自分は目立たなくて女性に気がついてもらえない、または、美しい山は女性、自分は草なので、いくら茂っても気がついてもらえない、と嘆いています。
「しげさまされど」は「茂さ勝れど」です。
小野美材は、小野篁の孫で小野小町のいとこだそうです。

#古今集 , #恋歌二 , #小野美材 , #寛平歌合

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