見出し画像

古今集巻第十一 恋歌一 492番

題しらず

よみ人しらず

吉野川岩きりとほし行く水のおとにはたてじこひはしぬとも


題しらず
よみ人しらず
吉野川の岩を切って通るほどの激しい流れの水のような音、そんな広まるうわさはたてない、恋をしてしまったとしても

音は噂のたとえです。「こひはしぬとも」の「しぬ」は、動詞「す」(する)の連用形「し」に、完了の助動詞「ぬ」(してしまった)がついたものです。「しない」という意味ではありません。「しない」ならば「せず」です。

#古今集 , #恋歌一 , #吉野川

いいなと思ったら応援しよう!

ちのみゆき
応援してやろうということで、お気持ちをいただければ嬉しいです。もっと勉強したり、調べたりする糧にしたいと思います。