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古今集巻第八 離別歌 390番

藤原のこれをかがむさしのすけにまかりける時に、おくりに、逢坂をこゆとてよみける

つらゆき

かつこえてわかれもゆくか逢坂は人だのめなる名にこそありけれ

藤原のこれをかが武蔵の介に赴任する時に、見送りに来て、逢坂の関を越える時に詠んだ歌
紀貫之
見送って自分は都に戻り、一方では友は越えて別れてゆくのか、逢坂の関は人が頼みに思うわりに当てにならない名であるものだ

 藤原のこれをかは誰かわからないそうです。
 武蔵の介は、武蔵の国の国司の次官です。「長官、次官、判官、主典」。読み方は「かみ、すけ、じょう、さかん」で、国司は「守、介、掾、目」とも書きます。

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ちのみゆき
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