古今集巻第十九 雑躰旋頭歌 1007番
題しらず
よみ人しらず
うちわたす遠方人にもの申すわれ
そのそこに白く咲けるはなにの花ぞも
打ち渡す遠方人(をちかたびと)に物申す我
そのそこに白く咲けるは何の花ぞも
遥かに見える遠くの人にお尋ねをする我、
そちらのそこに白く咲いているのは何の花であろうか
この歌は旋頭歌です。577577音の古い形式の和歌です。古今集には、この歌を入れて4首ですが、万葉集なら62首あります。
この歌は、離れた所にいる人に、「そこに咲いている花の名」を聞いていますが、「そこにいる美しい花のようなあなたの名前を教えてください」という意味です。万葉時代に通じる求婚の歌ですが、一般に広く口承されていたものだろうと思います。
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