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古今集 巻第七 賀歌 361番

内侍のかみ(ないしのかみ)の、右大将藤原朝臣の四十(よそぢ)の賀しける時に、四季の絵かけるうしろの屛風にかきたりけるうた

千鳥なくさほの川霧立ちぬらし山の木の葉も色まさりゆく

尚侍の藤原満子が、兄の右大将藤原定国の四十の祝賀をした時に、四季の絵を描いた主役の後ろの屏風に書いた歌

壬生忠岑
千鳥が鳴く佐保川に川霧が立って濡らす山の木の葉も紅葉の色がまさっていく

 川霧の冷たさで紅葉していく、そういうふうに秋が深まったものだなあ、と秋の絵を見て秋らしい感慨を詠ったものです。
 佐保川は奈良市街を北東から南西へ流れる川。

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ちのみゆき
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