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古今集巻第十九 雑躰誹諧歌 1058番

題しらず
よみ人しらず
人こふることを重荷とになひてもあふごなきこそわびしかりけれ

人恋ふることを重荷と担ひても朸(あふご)なきこそ侘しかりけれ

人に恋することを重荷に感じて担っても、本当は天秤棒がないことこそが残念だ

女を好きになるのは、重荷を背負うことのように大変なことだけれども、恋そのものよりも背負うだけの心の準備がないことが一番大変なのであろう、と言うような歌です。
朸(あふご、あふこ)は、「おうこ」、天秤棒です。片方に荷物をくくって、肩に掛けて担う棒です。落語にも出てくることがあります。

#古今集 , #雑躰 , #誹諧歌 , #重荷 , #朸

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ちのみゆき
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