ディズニーが、世界初(諸説あります)の長篇アニメーション『白雪姫』(1937)を実写化した。2024年春の公開と予告されていたけど、2025年に延期されたという。もうすぐですね。
ディズニープリンセスの原型は、『白雪姫』、『シンデレラ』(1950)、『眠れる森の美女』(1959)の3作で形作られた。『白雪姫』はグリム兄弟、残るふたつはペローが原作ということになっている。
そして、ペローもグリムも、民衆の話を書き取って、それぞれのやりかたでアレンジしたことになっている。
でも、じつはそうじゃないんだってことが判明している。詳細はまたいずれ。
とくにペローは、民衆の話を題材にしたとは、はっきり書いていない。彼の1冊目の物語集(1694)の序文に、がんばって読めばそう取れそうな要素がないわけではないけど、彼がはっきりそうだと主張してるわけではない。
にもかかわらず、ペローもグリム兄弟同様に、民衆の口承説話に手を加えて発表した、と言われている。
書き残したにすぎません!……ねえ。
僕も以前はそう思っていた。でも、いまはかなり違うことを考えている。
、『ロミオとジュリエット』『オセロ』や「杜子春」「山月記」、あるいは『アナと雪の女王』について、こんなことを言ったら、どう思うだろうか。
いやさすがに、そうじゃないでしょう?
元ネタがあったとしても、あれはやっぱりシェイクスピア(芥川・中島敦・ディズニー)の作品として認めるべきでしょう?
グリムとペローとでは事情が違うんだけど、いまはグリムやペローにもそう思うようになった。
ペローは「赤ずきんちゃん」の作者。
グリム兄弟は「白雪姫」の作者。
なんでこう考えるようになったかについては、これからゆっくり書いていくことにします。
(続く)