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岩波少年文庫を全部読む。(137)もしあなたに「ひとりの時間」があるなら 池内了編『科学と科学者のはなし 寺田寅彦エッセイ集』

池内さとる『科学と科学者のはなし 寺田寅彦エッセイ集』(岩波少年文庫)は、1908年から1935年のあいだに発表された寺田寅彦の随筆38篇を収録しています。

寺田寅彦のエッセイについては、思い出があります。この連載で自分のことを語るのは始めてですが、どうぞご勘弁ください。

僕の恥ずかしい好転反応の時期

僕は20代の終わりにパリから日本に帰ってきました。日本に仕事が見つかったからです。
勤め先は、それまで縁もゆかりもなかった

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