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六根清浄

神道の言葉に「六根清浄」というものがあります。

六根とは五感に意識(意)を加えたものです。これらで感じたものは感じたままにし、あくまで心は清浄である境地を言います。

五根までは感覚器官(肉体)が捉えることですので、比較的簡単に理解ができます。

難しいのは六根目、
「意(こころ)に諸々の禍事を思うて、心に(こころ)に諸々の禍事を思わず」です。

これだけ、意識の問題ですので、感覚器官とは異なります。

五感に響いたことは、感覚ですのでこのように感じた、しかし心の持ち様はまた別である、と分けて考えればいいだけですが、意識はそうはいきません。

このような意識が浮かんだ、それは心の働きそのものだからです。

しかし、意識が浮かんでもその考えに支配されない清浄な心であればいいのです。

これはなかなか難しいことです。

浮かんだ意識に入り込まない、客観的にそれを観る、観たら捨てる、この流れを心の中に持っていないと成就できないことのように思います。

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