正しいコミュケーションとは何か
おはようございます!
本日の記事は、先日の記事を読んでいるとより理解が深まります。
先日の記事の内容を一文で要約すると以下のような感じです。
人が争いをしてしまう原因は「自分が悪者にされてる!」と思うから
相手に対して怒りを覚える時も、単に「相手が間違ってる!」と思うから怒っているのではなく、「相手が正しいということにしてしまうと自分が間違っていると認めることになってしまう!否定せねば!」と思うことで争いに発展するのです。
争いごとを起こした結果、結末は以下のどれかになるということもお伝えしました。
自分が勝って相手が負ける:Win-Lose
相手が負けて自分が勝つ:Lose-Win
妥協する(どちらも負ける):Lose-Lose
解決せずにうやむやになって終わる:No deal
この解決方法では必ず敗者が生まれるか、結局解決せずに時間と労力を無駄にして終わるかのどちらかになってしまうのが問題でした。
「でもそんなん争いなんだからしょうがないじゃん」とか、「ちゃんと自分が正しいことを完膚なきまで相手に知らしめればいい」「間違ってる方がちゃんと間違いを受け入れる必要がある」とか言うのは簡単です。世の中のほとんどの争いはそうやって解決されたことにしています。
実際僕もそうやって争いごとや話し合いを解決してきたことは多々あります。撮影の時の女性と条件の折り合いがつかなかったときに「ご希望に添えなくて申し訳ありません💦」とこちらに非があって、相手は何も悪くないですよという立場をとってその場をやり過ごすなんてことは常套手段です。
(例え女の子に明らかに非があってもそこを責め立ててはいけない)
しかし本当に大切な人とのコミュニケーションはこれではよろしくありません。
今回の記事では「正しいコミュニケシーションとは何か」というテーマを取り扱います。
正しいコミュニケーション
よほど価値観が合致していて、何も争いが生じない抜群の相性を誇る、みたいな特例を除いて、大切な人と過ごす時間が増えれば、必ず何かしら言い争いとか喧嘩みたいになる状況は訪れます。
そんなとき、どちらかが敗者になるような決着や、解決を先送りするようなことを繰り返していると、お互いの信頼がどんどん失われていき、やがて冷め切った関係になってしまったり、関係が終焉を迎えるなんてことになりかねません。大切な人とこそ円満な関係を築いていきたいですよね。
その原因は「自分を悪者にされたくないから」というのはすでにお伝えしました。「勝ち負け」を意識した段階で円満な解決はほぼほぼ残されていないのです。
ではどういうコミュニケシーションをとっていくべきなのか?
僕の答えはこうです。
自分の正しさと相手の正しさの両方を尊重する:Win-Win
これなら敗者が生まれません。まさに理想の解決方法です。
ですがほとんどの人はこの考え方ができません。なぜならこの考え方は簡単そうに見えて非常に難しい高度な解決方法だからです。
「どちらも正しい」という解決方法の難しさ
前回の記事で「自分が正しいとき相手は間違ってて、相手が正しいとき自分は間違ってると感じる」という人間の本能の話をしました。
「どちらも正しい」というスタンスは人間の古来から備わる本能に逆らう新しい考え方です。
お相手の正しさを認めるためには、一旦自分の正しさを主張したい気持ちをグッと堪え、お相手の主張を受容する必要があります。どんなに反射で「その考えは違う!」と思っても反論は厳禁です。必ず受容しましょう。
しっかりお相手の気持ちを受け止めた後になってはじめて自分の正しさを主張しましょう。そのとき、一歩間違えるとお相手を否定する方向に行ってしまいがちですが、それもグッと堪え、「自分はこう考えている」という意見を伝える必要があります。
その上でお相手が「自分が否定された!」「自分が悪者にされてる!」と反射で感じてしまう気持ちに寄り添い「あなたは正しい」「誰も悪者はいない」という考えを伝え続けることが大事です。
本来の性質にはないやり方なのでお相手はもちろん抵抗感を感じるし、ご自身も最初は激しい抵抗感に襲われます。そこを乗り越えるために、抵抗感を理性で丁寧に飼い慣らしていく必要があるのです。
それでも分かり合えるかは非常に微妙です。なぜならお相手の考え方を変えるということは到底不可能だからです。
まずは自分が変わる(というのもかなり難しいのですが)、次にそんな自分の考えをお相手に伝える、あとはお相手がどうするかはお相手次第、という流れです。
このやり方は結構忍耐力のいるやり方なので精神的負荷が半端ないです。反論したい衝動をグッと堪え、自分の主張の仕方も相手を否定するものにならないよう神経を使い、お相手が納得いかないときも反論はせずグッと堪え、ひたすら自分と相手のどちらも正しいことを伝え続ける必要があります。
それでも正しいコミュニケーションを諦めない理由
両者の正しさを認めるやり方はハッキリ言ってめちゃめちゃ疲れます。テキトーに話を合わせてやり取り終わらせた方がどんだけ楽なことか。僕自身大して仲の良くない人との交流だったら別に正しいコミュニケーションとかわざわざ考えません。
でもいちいちそんな面倒くさい手順を踏んでも正しいコミュニケーションにこだわるのは、「お相手が本当に大切で、長く関係を続けていこうと思うから」です。
ここから先は
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?