白黒以外教わってねーもん、知るかよ
私の性格のひとつが、何でも白黒させたがるところ。
…いや、まあ実際は、そんなとこもある、程度なんですけど。
どうする?どうしない?
どうしたい?どうしたくない?
これ決めた?あれ決めた?
いつなら決めれる?
はっきりさせたくなっちゃうんですよね。
とか言いつつ、私の言うことはたいていいつも白黒はっきりしないんだけど。
ああでもない、こうでもない。
こうだと思ってたけど、ああもなるのか。
じゃあまあ、あれとこれくらいかな。
ここまで絞ったから、あとはみなさん決めて。
これが私の常套手段。ずる〜〜〜笑
まあそれは一旦置いといて、いや、棚に上げといて、社会って白黒つかないことのほうが多いじゃないですか。
どこの会社でも誰の口からも、幾度となくこぼれてきた"うやむや"なことばたち。
という心の声と、さっさと面倒ごとを手放したい気持ちを、にこにこ笑顔で包みながら「ですよね~おけで~す!待ちまぁ〜す!」と返してきた。
さすがに30手前にもなれば、それくらいはできるようになったんですよ。
だけど、気持ちは包まれただけなので、勝手に消え失せるわけではないでしょう?
面倒くさ、白黒はっきりさせて何が悪いんや。
コレは、相当なきっかけにぶつからない限り、これまでもこれからも、ずっと消えない気がする。
それもそうなのよ。
コレって別に私の先天的な性格だけじゃないもん、絶対。
だって学生時代は、いかに正しく白黒はっきりさせられるかが全てだったから。
社会に出てから血迷いまくってる私ですが、これでも学生時代は、優等生であり続けるために頑張ってたんです。
大学は怠けたからまあ、トータルで12年間。
それだけの時間、ピンと糸を張って、問題集の回答も、受験も、志望校も、将来の夢も、ちゃんと「白」を選ぶことに全身全霊だったんだから。
そりゃ簡単には消えんわ。
間違って「黒」を選んでしまったらそりゃ脂汗ものよ。
余談ですが、学校の科目で好きだったのは数学や理科でした。こんなに書くのが好きとか言語化とか言ってる今となっては考えられないけど、国語はむしろ嫌いでした。
なんでかわかる?
前者は、白黒はっきりしてるでしょ。1+1は2だし、塩酸に水酸化ナトリウムをどれくらい入れたら中和されるかは決まってる。濃度3%の塩水作りたきゃ100mlの水に3g塩入れりゃいい。
一方後者は、登場人物の気持ちとか、作者の意図とか、ぼんやりしてるでしょ。なのに学校ではそれに無理矢理、白黒つけて教わる。
だからテストのたび「そんなの100万通りの考え方があるんじゃねえのか?」と思いつつ回答して、ことごとく不正解を選ぶ学生だったんです。
解答と解説を読んでもまったく解せなくて、よくふてくされてた。
ちなみに、漢字の読みとか書き順とかは得意でした。そ、たまにイレギュラーはあっても、ほぼ正解は一つだから。
そんな学生が、白も黒もない、マーブルを上手く泳げないと生き抜けない社会に解き放たれて、道を見失わないほうが不思議だよね。
「そういうものだから」とにこにこ受け流したり、たまに自分もマーブルにぼかしてみたり、うわべでは何となく順応しはじめたものの、心の中のヤンキーは健在。
「は????白黒はっきりしろや」と、いつでも臨戦態勢です。油断するとこの子(=私)、すぐタイマンはりそうで怖い。
でも、上手く泳げない自分もそうだけど、何よりうんざりするのは、こんなことをこぼしたときの周りの反応。
「気持ちは分かる。日本の教育ってそういうとこが良くないよね。でも仕方ないんだから、大人になろうね」とか「私もそうだったけど、割り切って、慣れればこっちのが快適だよ」とか言われる。
ただ親切心でそちら側に引っ張ろうとしてくれてるだけなのに「いつまでも順応できないお前は鈍くさいな」と嘲笑われてる気分になる。
別に「国の教育方針の犠牲者です🥺」なんて言うつもりは毛頭ないけど「白黒以外教わってねーもん、知るかよ」って悪態くらい、つかせてよ。
ま、こんなこと言ってますが、当方、実際は優柔不断の考えすぎ人間ですからね。
人生、オールウェイズあっちへこっちへ、グラデーションパーリナイ!!!🌈🥳って感じです。