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【中国語講座】「不」と「沒」の違いってなに?

今回は「不」と「沒」の違いについて解説していきます。

お酒を飲まない?という否定文を作る時

・我不喝酒?
・我沒喝酒?

どっちが正しいんだろう? 特に自分で文を作る時、悩んだことはありませんか?

「不」と「沒」は全部否定形ですが、区別は何でしょう。

不と沒の違いはとても簡単で、ポイントだけ押さえれば誰でも使えるようになると思います、

違いがよくわからないという人のために、今回は簡単に噛み砕いて(かみくだいて)説明していきます。


「不」と「沒」の違いってどこ?

この2つには明確な違いは表す時間です。

不:現在、未来の否定
沒:過去の否定

この原則だけ覚えておけば、簡単に使えるでしょう。

この三つの例文を見て、理解しましょう。

 過去


Wǒ zuótiān méi chīfàn我昨天沒吃飯私は昨日ご飯を食べていません。

現在


Wǒ jīntiān bù chī wǔfàn
我今天不吃午饭
今日お昼は食べません。

 未来


Wǒ míngtiān bù chīfàn
我明天不吃饭
私は明日ご飯を食べません


不と沒のそれぞれの使い方を詳しく解説


原則として、時間軸で不と沒を使い分けて考えておくとかなり理解しやすくなると思います。

では、不と沒の詳しい使い方をもう少し深堀り(ふかぼり)して解説していきます。

「不」の使い方

先いった通り「不」は現在、未来の否定に使われます。

例文を見ます。


Wǒ bù chuān qúnzi
我不穿裙子
私はスカートを履きません

過去はスカートを履いたかもしれませんが、現在と未来は履かないという意思表示となります


Wǒ yǐqián hěn xǐhuān chuān qúnzi, kěshì xiànzài wǒ bù chuān qúnzi
我以前很喜欢穿裙子,可是现在我不穿裙子
以前はスカートを履くのが好きでしたが、今はスカートを履きません。

過去の話も前半部分に出てきましたが、否定しているのはあくまで現在と未来。


Tā bù lái shàngkè
她不来上课
彼女は授業に来ない

【不來上課】と「来ない」という未来の事についてしっかりと否定していますね。

強調したいのは【不】を使った否定は全て現在・未来に対しての否定ですので、例えば


・不去(行かない)
・不看(見ない)
・不穿(着ない・履かない)
・不要(必要ない、いらない)

といったように過去に対する否定ではないということをしっかりと覚えておきましょう。


後、「不」の声調については注意してください。
去(qù)⇒不去(bú qù)
本来、「不(bù)」は第四声ですが、後ろに続く言葉の声調が第四声の場合、第二声に変更されます。

例外

しかし過去を否定できない【不】ですが、例外があります。

是のみ沒を使うことが出来ない動詞のため、過去も含めて是を否定する時は

不是を使って否定します。

例えば


Nǐ bùshì xǐhuān kāfēi ma?
你不是喜欢喝咖啡吗?
コーヒー好きなんじゃなかった?

というように、過去に対する疑問詞を作る時使用されます。

形容詞と助動詞を否定できるのは不だけ

例えば


- 不喜欢
- 不可以
- 不热
- 不要
- 不愿意
- 不在
- 不知道

もちろん他の形容詞や助動詞全て【不】 で否定します。

それに対して、【沒】は形容詞や助動詞には使うことができないため注意しましょう。

「沒」の使い方


続いて「沒」の解説です。
こちらは例外を除き、全て過去の否定を表します。


その例外というのが有の否定です。

有だけは例外で、必ず「沒」で否定する必要があります。

有(ある) 没有(ない)

不有とは言わないため、気をつけておきましょう。

【没有】は過去のみではなく、現在、未来に対しても否定することができます。
ですが、それ以外の例外はないと考えて問題ありません。

例文を見ましょう


Wǒ méi chuānguò qúnzi
我沒穿过裙子
私はスカートを履いたことがありません

この文法からも分かる通り過去に対して触れられています。

「スカートを履いたことがありません」

というのは過去の経験から履いたことがないという意味ですね。

ちなみに、この例文で使われている文法


沒+動詞+過
〜したことありません

この文法は、沒を使った文法の中でも、特に良く使う文法のため、覚えてない人は是非覚えてましょう。

日常会話でも頻繁に使うため、とても大事な文法です。

この二つ例文を見ましょう。


Tā méi lái shàngkè
她没来上课
彼女は授業に来ませんでした


Tā bù lái shàngkè
她不来上课
彼女は授業に来ない

「不」と「沒」との違いがハッキリとわかるのがこの例文。

「不」の否定ですと、「来ない」だったのが。「沒」だと「来なかった」となります。

現在と過去がはっきりと分けられているのが分かりますね。

動詞は不も沒も両方使える。

【有】を除き全ての動詞の否定で、「不と沒」が使えます。過去・未来・現在によって、「不と沒」を使い分けるというルールが分かっていれば、簡単に使い分けることができると思います。


Wǒ míngtiān bùyòng chī zǎocān
我明天不吃早餐
明日朝ごはん食べません。


Wǒ zuótiān měi cì zǎocān
我昨天沒吃早餐
昨日朝ごはんを食べていません

明日は未来のことですので、【不】を使います。

昨日は過去のことですので、【没】を使います。

何度も繰り返しになりますが、**時間軸によって、使い分けるという点が一番「不と沒」で重要なポイント**となりますので、分からなくなったら一度このルールを思い出して見て下さい。

まとめ

「不」「沒」の違い。理解していただけたでしょうか?

ちょっと難しいかもしれませんが、会話の中で使っていくうちに違いが理解できると思います。

とはいえ、表現したい時間軸に合わせて使い分ければ、間違いなく使えるだどう。

会話の時、たとえ間違えたとしても、直せ場良いだけなので、あんまに深く考えなくでもいいと思います。たくさん話して間違えて覚えていけば良い。それくらい軽く考えたほうが語学学習は続けれるでしょう。

Okay、「不」と「沒」で悩まれていた方は是非参考にしてみて下さい。


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