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海がきこえる

1993年のジブリ作品『海がきこえる』

期間限定で上映してると𝕏で目にしたので、これは行かないと。と思い観てきました。


※ネタバレ注意です。




私としては…

ジブリだと『耳をすませば』や『コクリコ坂から』のような、ファンタジー過ぎず学生の青春にフォーカスを置いてる作品が好みで
『海がきこえる』もその類だったので、私は結構ドンピシャに楽しめましたね。
人によっては、少しモッタリしていてつまらなかった…という声もありそう。

題名の"海がきこえる"とは?

『海がきこえる』という題名のわりには、海があんまり出てこなかったし海の重要性も感じられなかった。
でもこの作品のキーとなってるんだとしたら、パッと浮かんだのはハワイの海…?杜崎くんと武藤さんの関係性が大きく動いた、あの修学旅行の。
あとはちょくちょく出てきてた、舞台・高知の海か。
なにかを例えてる、もしくはなにかと重ね合わせてる、とも考えられる。

"きこえる"っていうのも何だろう。
映画で一度観ただけでは分からなかった…

原作の小説読んだら分かりそう。続きがあるみたいだから。

武藤さんの魅力

当時の男の子にはかなりモテていた東京ガールの武藤さんだけど、
(私が女だからか大人目線で見ているからか)全然良さを感じられなかった…
自分が同じクラスだったら、クラスの女の子と同じように馬鹿にされてると感じて僻んでしまいそう。

クラスの中で、武藤さんはいい意味でも悪い意味でも特殊な存在で、どうにも生きにくそうに見られていた。
でも彼女は自分の思い・喜怒哀楽をなんの躊躇もなくありったけに出せていて、むきだしで飾っていないだけで。
あの生徒たちの中で誰よりも、なんの偽りもなく自分を主張していた。
そこがやっぱり特殊で、魅力的にも見えてしまうポイントなのかもしれない。

それにしても…せめて文化祭ぐらいは参加しようよ。と思った笑

終わり方の後味の良さ

結局同窓会に武藤さんは来なくて、
東京で見かけた時も時間差ですれ違い2人は会えず……と思いきや、しっかりと再会。良かった…
あの駅のホームの、カメラワーク。間も含めて素晴らしかったな…

そして大学生になった武藤さんのあの深々としたお辞儀を見て、きっとあれから色々苦労したんだろな。と、大人としての成長を感じた。

エンドロールで2人が寄り添って歩く後ろ姿も出てきたので、結ばれたのかな〜とほっこり。




これ書きながら早速デジタル版の小説を購入したので、ゆっくりじっくり読みます。

またとないかもしれないこの機会に、観に行けてよかった。
素敵な作品でした。

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