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KAN 詞の世界 vol.2「けやき通りがいろづく頃」
前回の投稿で、僕がKANという極めて中毒性の高い「底なし沼」にはまる大きなきっかけとなった「けやき通りがいろづく頃」という楽曲の歌詞について触れました。
今回は、この楽曲について自分なりに掘り下げて解釈をしていきたいと思います。(前回に引き続き敬称略で書きます。ご容赦ください。)
KANが紡ぐ若者の恋愛群像劇静かな空気が流れる導入部
タイトルを認識していればこの歌が「秋の出来事」で
KAN 詞の世界 vol.1「KANとの出会い」
2023年11月17日。KANさんがその5日前の12日に鬼籍に入られたことが報じられました。ファンになって30余年。青春時代から現在に至るまで、その楽曲だけでなくラジオや文字媒体などで通じて知った人柄や考え方も含めて「僕の人生に最も影響を与えた人物のひとり」と言っても過言ではありません。
生きていくうえでの大きな根幹が失われ、何をするにも力が入らない時間を過ごしていましたが、自分が愛したも
引退する山中浩史のこと。
山中浩史。東京ヤクルトスワローズ”元”投手。俗に言う「サブマリン」。プロ野球には数人しかいない、地面スレスレからボールを投げ込むアンダースローの投手が、来季の戦力構想から外れ、11月16日に引退を表明した。通算勝利数はプロ在籍8年で17勝。決して素晴らしいとか凄いと言える数字ではない。しかし、彼は引退に際して「やりきった」とコメントしていた。何故山中はそう言い切れるのだろうか。
平凡な投手が
ヤクルトファンのおかんのこと。
僕が小学生の時、家にはヤクルト専用の冷蔵庫があった。
といっても別にヤクルトを買いだめしていたわけではなく、おかんがヤクルトレディだったので”商品のストック”を保冷するためのものである。
(僕が幼少期を過ごした岡山の家の近くに営業所が無く、1週間分の商品をトラックが我が家に運んで来ていた。)
だからなのかわからないが、僕が「小学校の入学祝いに何が欲しいか?」と聞かれ「グローブとバット」と答え
神宮球場で食べる晩御飯のこと。
「いつもの。」
ガキのころに憧れた大人のセリフだ。
飲み屋のカウンターで言うもよし、定食屋のテーブル席で言うもよし。
僕も不惑を過ぎ、そろそろこんなセリフを言っても様になる年齢ではないかと思うが、如何せん常連の飲み屋も無いし、定食屋ではアレコレ食べたくなってしまい、なかなか言うチャンスに恵まれない。
唯一僕が変わらず注文するものと言えば、神宮球場で呑む、売り子のカナちゃんから買うエビスビール
最近の野球観戦を振り返って考えたこと。
神宮球場へ向かう。今日も仕事で試合開始後の到着だ。
その昔、スマホなんて無かった時代には、球場に入ってバックスクリーンを見て、はじめて勝っているのか負けているのかがわかった。
だから、チケットをもぎられ、入口を越えて視界がパァーーーッと広がるあの瞬間は、爽快感と共になんとも言えない緊張感があった。
今ではスマホで1球ごとの状況を確認できるし、なんならアプリでテレビ中継まで観られてしまう。