
楳図かずお先生が永眠
なんということでしょう……。
88歳ですから、平均寿命を超え、不思議ではないのですが。
なんだか、楳図先生はずっと生きていて、ずっと創作をされるような、そんな錯覚がありました。
専任みたいなイメージだったので。
漫画家・芸術家の楳図かずおが、永眠いたしました。
— 楳図かずおマネージャー|ユウちゃん【公式】 (@umezz_mg) November 5, 2024
生前、楳図は自分の作品が世界中の人々に届いて欲しい、永遠に読み継がれて欲しいと願っていました。
また、自分の作品の芸術的価値を信じておりました。
その志がこれからも皆様の心に留まり続けることを願っております。
(一般財団法人UMEZZ) pic.twitter.com/2yjNNgkcNf
漫画家・芸術家の楳図かずおが、永眠いたしました。
生前、楳図は自分の作品が世界中の人々に届いて欲しい、永遠に読み継がれて欲しいと願っていました。
また、自分の作品の芸術的価値を信じておりました。
その志がこれからも皆様の心に留まり続けることを願っております。
(一般財団法人UMEZZ)
影響を受けた作品は、数え切れず。
ただ、いちおう時代劇漫画中心の原作者ですので、他の方があまり挙げないであろう作品のことを、書いてみたいです。
楳図かずお先生の『鬼姫』は、怖いお話なのですが、同時に切なく、深い作品です。
領民から鬼姫の異名で呼ばれ恐れられる領主・奈津姫の、影武者となることを共用され、厳しい教育を受けた少女・志乃の、数奇な運命を描いており。
ラストシーンの哀切は、楳図かずお作品の中でも、トップクラスではないでしょうか?
世代的には、小学生の時にまことちゃんブームだったんですが、それとは別に『洗礼』や『おろち』など、楳図先生のホラー作品を、数多く読む機会があり。
本作も基本は怖い話なんですが、人間の愛憎とか、ままならない心の機微を描いていて、やがて志乃自身が、身も心も鬼姫と一体化する時代劇漫画として、単行本一冊の中に、いろんな要素が詰め込まれた傑作です。
2011年に『楳図かずお画業55th記念』として講談社文庫から出された版は、タイトルが『影姫』になっていましたが。影武者として生きる志乃の存在を考えれば、コチラのタイトルのほうが良い気もしますし。
鬼姫という、ある意味でそれを超えた存在になってしまった志乃という部分を考えれば、鬼姫のままでも良い気もしますが。
今回、実に多くの漫画家や小説家が、いかに楳図かずお作品に影響を受けたか、吐露されているのが𝕏(旧Twitter)にあふれています。これほどの天才が、1995年に完結した『14歳』以後は休筆に入ってしまわれたのは、実に残念です。2021年に、復帰を宣言され、今後もマイペースでお仕事されると思っていました。
死因は、手塚治虫先生と同じ、胃癌。
吉祥寺を歩く姿をお見かけしましたが、恐れ多くて声は掛けられず。
ご挨拶だけでも、しておきたかったですね。
御冥福をお祈りします。
水は流れて
— 楳図かずお名言集 (@umezz_meigen) November 5, 2024
海にはいって
どこに行くのだろう?
けむりは空にのぼって
どこに行くのだろう?
みんな
ぼくに黙って
どこに行って
しまうのだろう!
「イアラ 一つの石」より#楳図かずお pic.twitter.com/RFkmPXzMib
水は流れて
海にはいって
どこに行くのだろう?
けむりは空にのぼって
どこに行くのだろう?
みんな
ぼくに黙って
どこに行って
しまうのだろう!
「イアラ 一つの石」より
#楳図かずお

いいなと思ったら応援しよう!
