キャラクターが勝手に動く?
X(旧Twitter)のタイムラインに、こんなポストが流れてきました。
①連続ポストを転載
連続ポストも、非常に重要なので、以下に転載しておきますね。
②作話は天才の仕事
さて、個人的な考えを。作品作りは、物語の神様が降りてきて、スラスラと自動筆記しているような感覚の人も多いですからね。
かのポール・マッカートニーが名曲『イエスタデイ』と創ったときも、あまりに簡単にメロディが生まれ、無意識に盗作したのではないかと、不安になってジョン・レノンに確認したとか。
そもそも漫画家は、全国に3000〜6000人しかない、特殊な職業ですから。
一種の天才です。みちろん、ウンウン唸りながら作っているという人もいますが。1週間や1ヶ月で作品が一本できちゃうのは、凡人には無理です。
ウンウン唸ると言っても、レベルが違います。
暗算の達人も、脳の中の巨大な算盤が勝手に動いて正解が出るので、それを読み上げてるだけ、と語りますね。
もちろん、実際は能が計算して政界を導いているのですが。
暗算の達人の場合、計算に使われる左脳ではなく、視覚イメージを司る右脳を動員して、計算しているという研究もあります。
③集合的無意識とは
脳の不思議な働きということに関して言えば、某先生はネームに苦労した事がなく、秘訣を「脳の奥の、サメの部分やワニの部分と大脳新皮質が繋がってる状態でネームを創る」と、語っておられましたが。
なんのコッチャと思いますが、これは中観派の瑜伽行唯識学派の仏教でいう、末那識と阿頼耶識とに、表層意識が繋がった状態なのでしょうかね?
唯識とは、フロイトやユングの精神分析や、そこから導かれた無意識領域の力動を、個人的無意識や集合的無意識で説明するよりも、もっと精緻なモデル化ですが。
三島由紀夫の遺作『豊饒の海』4部作は、この唯識の影響を受けています。日渡早紀先生の『ぼくの地球を守って』も、たぶん影響を受けています。
構造主義のクロード・レヴィ=ストロースは、世界中の神話は神話素と呼べる単位の集合体で、この神話素自体はどうも、人種や民族や文化に関係なく、共通しているようです。
ヤップ島の作物起源神話が、日本の蛭子神話と似ていたりとか、物語を構成する要素は様々に変異していても、物語上の構造は不変であるという指摘が有り。
どうも作家は、脳の奥深いところの集合的無意識に溜め込まれた神話素を、脳の表層の知識とか経験とつなげて、物語を作っている可能性が。
④物語が勝手に生きる
ここらへんは、人それぞれ受け取り方はあるので、色んな人の紹介にとどめておきます。まずは、芦辺拓先生。
⑤仕掛け優先の作話術
星野之宣先生の場合。
以下は諸々、個人的なお知らせです。読み飛ばしていただいても構いません。
筆者の小説(電子書籍版)でございます。お買い上げいただければうれしゅうございます。
文章読本……っぽいものです。POD版もあります。
筆者がカバーデザイン(装幀)を担当した、叶精作先生の画集です。POD版もあります。
投げ銭も、お気に入りましたらどうぞ。