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質問箱040:ネーム作りに悩まないのが悩みです

※Twitterの質問箱に寄せられた質問を、別途アーカイブしておきます。また随時、加筆修正を加えていきます。

【質問】


【解答】

①悩まないなら無問題

ネームで悩まないのなら、それは別に悪いことではないです。
某先生も、ネームで悩むことはなく、毎回スラスラと出る状態が40年ほど続いているそうですから、それは才能だと思います。

小説家の小林信彦先生も、作品をどう展開させるか、個々の決断は3秒で出来るので、それは悩んでるのではなく、迷っているのだと喝破されていますね。

また、作曲家の小林亜星さんも、友人の作曲家が作品が半分できたとかいうのが、信じられないと語っておられました。
作品は川から魚を釣り上げるように、全体像が一気に出てくるものだと。

どうも作品作りは、脳の深いところにある、作品のパーツが集まってる領域に、磁石を糸につけて放り込むイメージのようです。

②物語の神様が降臨?

その磁石にパーツが勝手に集まってきて、だいたいの作品ができてしまうようなイメージですね。
その磁石こそが、閃きと呼ばれるインスピレーションなのでしょう。

編集者時代、作家が「物語の神様が降りてこない」と語っていて、またサボってるぐらいに思っていましたが。
自分が原作を書くようになると、実感できました。

書いているのは自分なのに、まるで横で執筆作業を見ているような、不思議な感覚というか。
お筆先、と呼ばれる自動書記のようなものというか。
神秘体験的に語るのは、あまり良くないのですが……。

③すべて結果オーライ

ビートルズの名曲『イエスタデイ』も、いきなりポンとできてしまって。
あまりに簡単にメロディや歌詞が浮かんだので、無意識に盗作したかとポール・マッカトニーも不安になり。
ジョン・レノンに、盗作じゃないか確認したとか。

ただ、そんな神秘体験は再現が難しいので。
MANZEMI講座では、もうちょっと努力で埋められる方法論を教えています。

でも、特に問題なくかけてるなら、無理に必要はないと思います。
そこで悩まないぶん、絵の鍛錬やセリフのブラッシュアップに時間を回すほうが、効果的だと思います。


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