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質問箱024:アシスタントを雇うときの注意点

※Twitterの質問箱に寄せられた質問を、別途アーカイブしておきます。また随時、加筆修正を加えていきます。

【質問】


【解答】

①まずは相性が大事

アシスタントを使うのならば、自分がアシスタントを経験するのが、一番良いのですが。アシスタント先の作家ごとに、作業のやり方というか流儀がかなり違うので、なかなか一概には言えませんね。技術以前に、昼型の先生と夜型の先生で、合う合わないが出てしまいますから。

原秀則先生に伺った話ですが。高校生でデビューし、上京した原先生ですが。すぐに週刊連載が決まってしまい、アシスタントは編集部が集めてくれたそうですが。全員がベテランで、年齢も経験値も原先生よりも上。経験がないので、アシスタントへの指示もうまく出せず、大変な苦労をされたそうです。

②作家としての常識

休み時間を入れずに、ぶっ続けでやる先生もいれば、好きな音楽をヘビーローテーションで流し続ける先生、食費をケチる・そもそも食事出さない先生なども。自分の仕事が終わったら、アシスタントに仕事を丸投げして家族で旅行に出かけ、帰ってきたらアシスタントが全員、置き手紙を置いて辞めていた漫画家もいたとか。

この手の、漫画家とアシスタントの奇行は、話し出せばキリがないですが。日本で最初にアシスタントに対してタイムカードを用意したのは、さいとう・たかを先生のさいとうプロだったそうです。大手企業勤務経験のあるお兄さんが、あまりに適当な業務管理に、呆れたからとか。

アシスタントへの指示の出し方についてはこちらのまとめが参考になるかもしれません。

③デジタル化で変化

ただ最近は、デジタルアシスタントを使う形で、自宅や仕事場に呼ばない漫画家さんも、多くなりましたね。デジタルアシスタントを使うことで、生まれるメリットとしては。仕事場を別途を借りたり、自宅に専用のスペースを設ける費用が不要になるという点だったそうで。

またそうやって募集したアシスタントは、非常にレベルが高く。話を聞いたら、元々はプロの漫画家で、家業を継いだりするために帰省して引退したけれど、アシスタントの仕事は割がいいので、デジタルアシスタントというシステムが生まれて、本業の他に副業として始めた人が多いそうで。

もともと、プロになるような人は、絵を描く事自体が好きですからね。

④進行管理が大事に

そういう元プロの人達ですから、ある程度の指示でもこういうことだろうと察してくれるので、だいぶ楽な面もあるそうです。なので初めてアシスタントを使うのならば、そういう形で、ベテランのデジタルアシスタントから始めるのも、自分の学びになって良いのかもしれません。

ただし、デジタルアシスタントの場合は、仕事の内容やスケジュールをある程度を先出しして行ってもらう感じになるので。仕事場に呼ぶタイプの専属アシスタントなどのような自由度は、かなり少なくなるのではないでしょうか。ここらへんも、人それぞれでしょうけれど。


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