見出し画像

質問箱041:考えながら作るのが難しい

※Twitterの質問箱に寄せられた質問を、別途アーカイブしておきます。また随時、加筆修正を加えていきます。

【質問】


【解答】

①作ってから考える

人それぞれやり方がありますので、あくまでも一般論ですが、キャラクターもストーリーも作り方は、以下の3種類に分類できるように思います。

①作ってから考える
②考えてから作る
③作りながら考える

初心者は①で良いと、筆者は思います。
最初の段階では自分の感覚を信じ、勢いで一気に作ってしまう。
そのほうが、荒削りでも勢いがある作品が、できることが多い気がします。

②考えてから作る

初心者が②をやると、達者ですが小さくまとまった作品になりがちです(週刊少年ジャンプの作品評みたいですが)。

ある程度経験値が積み重なると、自分のよくやるミスに気づき、作品作りの前に気をつけるポイントを頭に入れて、でも勢いで作る方法がオススメです。

脳の無意識の領域の部分を引き出すには、やはり勢いが大事なんです。
孫子の兵法でも、「兵は拙速を聞くも、未だ巧久しきを睹ざるなり」と解いていますが。

これは作品作りも一緒で、作家に不満は残ってもスピード重視の作品作りが、かえって読者の評価が良かったりします。

③作りながら考える

ベテランになると、③が出来るようになります。
でもこれは、水島新司先生が主要キャラクターは下書き無しでいきなりペンで描けたというのと同じで、初心者が真似するものではないです。

魔夜峰央先生も、ネーム無しでいきなり下書きから始め、書きながらオチを考えるとおっしゃっていましたが。

これは、締切に追われるプロが身につけたものですから。
 勢いで書く→失敗を反省する→失敗を念頭に勢いで書く
を繰り返すうちに、出来るようになる人もいれば、できない人もいます。

MANZEMI講座では、失敗を失敗と正確に捉えるための方法論や基準を、多数教えますが。

それは考えるためというより、センスを磨くためで、考えて書くとか考えながら書くとは、実は違います。
ここらへんは、講座で体験していただくしかないですが……。


質問も募集中です。

この質問箱では、もう一歩踏み込んだ回答を心がけていますので、質問をお待ちしています。

サポート、よろしくお願いいたします。読者からの直接支援は、創作の励みになります。