「吃音?大した事ないけど(気にしてない)」には3種類あると思う

こんにちは、千夏です。今回は吃音に関して大した事ないと反応する人について考えてみます。



大した事ないって言葉は良くも悪くも響きますよね。で、悪く受け取ってしまうとしんどいし、しんどい時は悪く受け取りがちだなぁと思います。


私がこの記事で伝えたい相手は2種類です。

①吃音がなくて、吃音のある人について知りたい人。

②吃音があって、「吃音?たいしたことないけど」の言葉に悩む人。



それでは本題に移ります。




たいしたことない(あるいは気にしてない)って言葉は好きじゃない。だけどどういう意味で言っているのかにもよるなぁと思う。大きく分けると3種類あるんじゃないかな。

①吃音を本当に軽んじている人。


これは一番関わりたくないタイプですね。そんなことで悩むなよって本当に思っているから言っている人です。

軽んじているだけだから悪気はないのかもしれないんですけどね。こんなことで悩むなよって言っている人はだいたい高圧的なので逆らえなくて苦しくなります。



②「大した問題じゃない」ということで自分が気にしていないことをアピールしたい/吃音がある相手を肯定したい人。

これが最も多いんじゃないかなと思う。こういえばなんとなく相手を肯定できるような気がして気軽に声かけしているんだろう。

私が当事者じゃなければ多分この声かけになると思う。

だけど当事者目線で見るとモヤモヤする。

②タイプの人は思いやりはそれなりにあって、だけどなんかズレている。たいしたことないかは勝手に決めないでよって思ってしまうからだ。それにその人自身の抱える悩みの大きさまで否定してしまっていると捉えかねない。


私は割とこのタイプには慣れているし、今はそれほど気にしていない。でもね、深く悩んでいる人にとっては時として棘にもなりうるってことは知ってほしい。

それにこういう人は吃音の知識にとぼしくて、発言と矛盾した行動を取る人も多い。不必要に吃音の症状に触れてくるとかね。具体的には苦笑いしたり、「ロボットみたい」と言ってみたり、話し方に対して「変だね」「面白い」と言ってみたり、真似をしたり。

一番私が嫌なのは気にしない/たいしたことないと言いつつ、同情するように顔をしかめる人。

普通に話せてないんだなって実感してしまうから嫌なのだ。これは関わりが深い相手に多い。初対面の人にはあんまりいない。

相手を肯定するために言っているだけだから実際には気にしてしまうし、ぎこちない感じになってしまうのだろう。

だけど、少し吃音のことを知ればこういう人はもしかしたら減るかもしれないなと思う。


③吃音に関して本当に気にしたことがなくてその人自身を見ている人。


これは①とは違うんですよ。なぜかというと③のタイプの方は言葉を待つ、遮らない、真似をしないということを徹底しているんです。変なアドバイス(ゆっくり話して、落ち着いて等)も言いません。

ある程度吃音の人に対してどうしたら良いのかは分かった上で吃音を気にせず接しているのです。②から③に変わる人もいますね。

ただこれはある程度知識+その人に関する情報がないとできないことなので意識的に変わるのは難しいんですよね。

私が吃音のある人に言いたいのは、吃音を「大したことがない」と発言する人が必ずしもあなたやあなたの悩みを軽んじているわけじゃないよってことです。

もちろん「たいしたことない」と発言している時点で「おいおい、決めないでくれ」という気持ちにはなりますよ。

ですが話の聞き手が吃音をたいしたことないかを決めることはよくあることだし、それが本心ならまぁいいかと私は思いますね。


本当に理解のある人なら簡単に「たいしたことない」とは安易に言わないと思うんです。でも感想ってポロッとでてしまうものですよね。それがその人の本心ならばそこまで相手を疑ったり、否定的に見たくはありません。


以上です。