平隊士の日々 元治元年皐月二十二
元治元年皐月二十二
起きて、森を見たら、赤い顔で、唸っている、熱もあるようだ。
井上組長に、森の体調不良を伝えると、
食あたりが、治ってきた隊士探しに行った。
沖田組長と稽古。
朝食、ご飯、梅干し、味噌汁、納豆。
井上組長が阿部を連れてきた。
本日の隊務割も昨日と同じ、
午前が南巡察、午後が東巡察、夜が西巡察。
南巡察、
木屋町通りを五条方面に向かう途中で、浪士らしき人物を発見。
沖田組長が誰何すると、
長州藩士の石川と言う、そう言えば、前にも会ったことがある。
礼をして巡察を続け、屯所に戻る。
昼食、天ぷら、ご飯、味噌汁、漬物。
体調の悪い隊士は、味噌汁をご飯にかけて食べている。
東巡察
三条付近の木屋町通りで、また、長州藩士の石川に会う。
三人ほどの武士が一緒にいたので、井上組長が誰何すると、
長州藩士の木戸、谷等と分かり、礼をして巡察を続け、屯所に戻る。
夕食、ネギ雑炊、味噌汁、漬物、天ぷら。
森を見行く、まだ熱があり、唸っている。
西巡察、
特に何もなく、屯所に戻り、
阿部と少し飲んで寝る。