夜中の0:41 夜空は見えない
窓に目をやると、閉まったカーテン越しに、道路から喧騒が聞こえる。
今日も、近所の道路を工事しているのだろう。
机の片隅に食べかけの蜜柑が転がって、時間に侵食されていく。
絶対に忘れようと思った失敗が、うつらうつらすると、悪夢としてよみがえってくる。
時間がナイフのように、斬りさいて行くのは自分。
男が欲しいのは女の柔肌、そこまで至る道筋が遠すぎて、げんなりするが、繊細な自分を考えても仕方がないので、酒に逃げる。
何もかもが、消えて行くのは仕方がないが、死と言うツルツルの壁に、生きた証を刻みたいが、爪も無ければ、道具もないので、ただ落ちて行くだけ。
終焉は「絶対」に訪れるし、誰も逃れられないと、一人、グラスを傾けて眠りにつく、
と言う、
うめこさんの記事紹介。