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うめこさんの香は

うめこさんのこんな記事を読んだらエロい気分になり、うめこさんの香を想像してしまった。 

春は「さかき」の白い花の香と思わせて、実は毒のある「しきみ」だったりするのが、うめこさん流。 見た目はよく似ているが、神道が「さかき」、仏教が「しきみ」そのくらいの違いを持ってくるだろう。 軽く薫るように「ミス ディオール ブルーミング ブーケ」がよい。

洋々と漂う香に毒ありて、君思う春の黄昏。 


夏は新緑のすがすがしい香と言う。 多分、公園や河原の草の上に寝ころんで、高い空を手を透かして見上げては、何を見ているのと聞いてくる。 少し顔を近づけて、薫るのは「エルメス ナイルの庭」かな。 もう一度、横を見ると、もう上をみてまぶしそうに手を伸ばしている。 

風薫る草原に、夏草の夢の後。 


秋には、紅葉の落ち葉を集めて布団だと寝ころぶ。 遠くから街の喧騒が少し聞こえるぐらい、街から外れた山道のドライブの途中。 二人きりなるのはずいぶん久しぶりだねと言い。 楽しいとつぶやく。 ぬくもりが洋服越しにも伝わってきた。 「イヴ・サンローラン オピウム」の濃厚な香りが漂ってくるが、延ばした手を握り、寒くなるから、もう、帰ろう、と立ち上がる。 

音楽を止めた、車の中、唇を奪いたい君はいない。 


冬は、コンクリートの日向の匂い。 時間がたつと何処からともなくかおるカレーの匂い、おでんの匂い、そう、冬は家庭の匂いだ。 割烹着を着て、台所で、熱い! と耳に手をやる。 それを見て、手伝おうとするが、断られる。 食事の用意が出来るまで、お風呂に入っていてと言われ、お風呂にはいる。 湯揚げタオルから軽くかおるのは「ゲラン ミツコ」の移り香。 

君との人生を想像したら、僕の姿は無かった。 


うめこ殿には、野生の香が似合うという、記事の紹介。  


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