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中岡慎太郎の日記 元治元年皐月二十二
元治元年皐月二十二
三条実美らに拝謁するための打ち合わせで、
昼四つに長州藩邸へ向かう。
途中、新選組に誰何されるが、見知った顔がいたので、
礼をして通り過ぎる。
長州藩邸で、桂小五郎君と長州脱藩浪士との連絡を取れるのは、
君しかいないと、言われ悪い気はしない。
現在、京都で潜伏しているはずの、高杉晋作と連絡が取れないので、
桂氏と潜伏先を探す依頼を受け、昼食をいただく。
以前、滞在していた木屋町通りを探すが、いないので北上して、
竹屋町を探していたら、
船宿で、寺島忠三郎と村田蔵六と高杉晋作が飲んでいるのを見つけた。
高杉君らが進めている、京都奪還の作戦は危険すぎると桂君。
自分も、今の現状では、難しいことを伝え、
今日も新選組に誰何され、自由に京都の街も歩けないもでは無理がある。
高杉君によると、
肥後の宮部君を中心に、土佐の北添君らと、長州藩の吉田君らが集まり、
何かを画作しているようだが、こちらには内容が聞こえてこない。
それじゃ、長州藩邸で、吉田君を呼びつけて話を聞こうと言うことになり、
長州藩邸へ向かうことになったが、
村田君は別の用事があると言事で、分かれた。
長州藩の近所で、新選組に誰何されるも、礼をして通る。
長州藩邸で吉田君を待つも連絡もないので、
あきらめて潜伏先の木材問屋へ向かう。
宮部君らが考えていることが分からないが、
新選組に加えて、見廻り組と幕府側の組織が充実してきている。
薩摩と長州が手を結ぶきっかけが何かないだろうか。
出来れば土佐も加われる方法を考えないといかん。