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小説うめこシリーズ

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ネタ元になった「うめこ@猛禽類の社畜 」さまより、公認をいただきましたので、ここに「うめこシリーズ」として、マガジンにし、もっと多くのうめこさんを知ってもらうように頑張ります。
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#広島

他愛もない会話で今夜も

「珍しいジンが飲めるのよ。」と、 うめこさんから電話があったのが午後7時、 仕事も一段落して、帰ろうかとしている時だった。 場所は広島駅の近く、Craft Bar 196 と言うお店らしい。 きっと今夜も強いお酒を飲んでいるのだろう。 さっさと、机を片付けて広島駅に向かう。 扉を開けると、右手をひらひらと蝶のように振り 「ここよ、ここ。」 左手でグラスを持ち、並々とはいっているのはジンロックだろう。 「こんばんは、何を飲んでいるのですか?」 「えぇと、どこかの島のジン、

Bar KT's TAVERN で飲みましょう

早稲田神社の夏越祭の前日、うめこさんに電話をする。   「Bar KT's TAVERN で飲みますので、会えませんか。」  お店に来る前に、早稲田神社に寄り厄落としをしてきたが、  染みついた厄が全て落ちたかわからない。  うめこさんに会うのだから、厄は無い方がいいに決まっている。  そんなことを思い厄落としをしたが、 煙火の火薬のにおいがついてしまった。  お店の扉を開けて、のぞき込む。 うめこさんが、呼ぶようにグラスを上げる。  隣に座って、 「何を飲んでいるのですか