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「珍しいジンが飲めるのよ。」と、 うめこさんから電話があったのが午後7時、 仕事も一段落して、帰ろうかとしている時だった。 場所は広島駅の近く、Craft Bar 196 と言うお店らしい。 きっと今夜も強いお酒を飲んでいるのだろう。 さっさと、机を片付けて広島駅に向かう。 扉を開けると、右手をひらひらと蝶のように振り 「ここよ、ここ。」 左手でグラスを持ち、並々とはいっているのはジンロックだろう。 「こんばんは、何を飲んでいるのですか?」 「えぇと、どこかの島のジン、
早稲田神社の夏越祭の前日、うめこさんに電話をする。 「Bar KT's TAVERN で飲みますので、会えませんか。」 お店に来る前に、早稲田神社に寄り厄落としをしてきたが、 染みついた厄が全て落ちたかわからない。 うめこさんに会うのだから、厄は無い方がいいに決まっている。 そんなことを思い厄落としをしたが、 煙火の火薬のにおいがついてしまった。 お店の扉を開けて、のぞき込む。 うめこさんが、呼ぶようにグラスを上げる。 隣に座って、 「何を飲んでいるのですか