と会ったらどうしよう… ごみ捨て編

私は週に2日、ごみを捨てに行く。

朝が苦手どころの騒ぎじゃない私は、ごみ袋を両手に持ち、パジャマのままゴミ捨て場まで行く。

もちろんパジャマは某黄色い熊が真ん中にドーンと刺繍されたふわふわ生地のたらたらで、人様の目に触れさせるわけにはいかないような格好である。

そんな無様な装備状態の私は眠気に襲われながらも、毎回こんなことを考えている。

「もし、今この状態で、○○と会ったらどうしよう。」


まずエントリーナンバー1 近所のおばさん。

近所のおばさんはもちろん近所に住んでいるので、遭遇する確率は高い。そして危険度も高い。

何故かというと、近所のおばさんというものはとてもおしゃべりだからだ。おしゃべりでない近所のおばさんなんていないといっても過言ではない。

今はこんなご時世だから井戸端会議をしている光景を目にすることは減ったが、もしたまたまスーパーなどで近所のおばさん同士が鉢合わせてしまったら、、、情報番組のスタートだ。

「最近お宅の旦那さんどう?」の次にはきっと私の話題になってしまうだろう。

「そうそう、ちょっと聞いてよ奥さん。あそこのお家の○○さん、きったないパジャマでごみ捨てに行ってたわよ」

最初はこう言われ、、、

知らず知らずのうちにその話が壮大になって、

「ねえ聞いた?あそこのお家の○○さん、ボロぞうきんをつぎはぎしたパジャマでごみを捨てていたみたいよ」となってしまうかもしれない。

最悪だ、最悪すぎる。恐ろしい。

そしたら私はボロぞうきん(又は、ぼろぞうさん)というあだ名がつき、 家から一歩も出られなくなってしまうのだ。

といったように、近所のおばさんは非常に危険人物である。


と、わかっていながらも私はパジャマで、誰にも会わないことを願いながら今週も二回、ごみを捨てに行くのである。


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