レーシックを受けるの巻3/4(手術当日編_後編)
品川近視クリニックでのレーシック体験記、中編の後編始めます。
2-5 いざ出陣!!!
支払いが終わった後、これまで入ったことのない待合室に案内されました。
おそらく、手術を受ける人だけが入れる待合室です。
待合室に入り、手術用のネットを頭に被ります。
ワックス付けてなくてよかった。
次に、今日から一週間お世話になる防護メガネのサイズを選びます。
MとL。寝ている間にきつくない方がいいなと思いLサイズを選び後悔しました。
柄の部分?ていうんですかね、棒の部分が長すぎて全然意味がないのです。後述します。
あ、入室前に荷物はすべてロッカーにしまいます。
スマホも含めて。
なので、最後の待合室では特にすることがなく手持ち無沙汰でした。
他の人も同じようで、何度か目が合い微妙な空気になります。
「頑張ろうな同志よ」とお互い思っていたはずです。
名前が呼ばれ、手術エリアに移動します。
ここからはこれまでに踏み入れたことがない領域。
「いよいよ始まるんだ」と覚悟を決めます。
2-6 最初はレーシックの手術
手術室の前に呼ばれて、名前、生年月日の確認をされ、ひらがなのネームプレートを首からかけます。
急に小学生になった気分です。
目薬を差してもらい、手術室に入ります。
「さらば乱視よ」
先生の指示通り機械の下に入って横になります。
先生の自己紹介があり、手術が始まります。
ちなみに、担当してくれたのは院長先生でした。
なんか安心。
まずは右目から。
上下まぶたを上下で固定され、ビューラーのムキムキバージョンみたいな器具で目を開けられます。
視界には3つの光が、赤・緑・赤 の順で並んでいて、手術中は真ん中の緑の光を見るようとのこと。
いよいよ手術開始。
まずはフラップの作成です。
目薬の投入。じゃぶじゃぶじゃぶじゃぶ入れられ大洪水。
視界がぼやけて次に何が起こるかわからにミステリーツアー状態になります。
何やら目に圧力をかけられ、更にぼやける。
いったい何が起こっているんだろう。
とか思っているうちにだんだん視力がなくなっていく。
「きっとフラップを作るために目をきってるんだろうなぁ」なんて考える余裕はありません。
だんだん視力がなくなり、暗黒世界に入ります。はじめての失明です。
僕と同世代の方ならわかるかと思いますが、ポケモンのダイヤモンドパールで、ダークライを捕まえるために「なぞのばしょ」に行きましたよね?
まさにあの感じ。もう後戻りでがきない感覚と、少しでも失敗したらその後の人生を諦める感覚。
ちなみに、「なぞのばしょ」はトイザらスに行けば直りましたが、レーシックは何があっても直りません。お気を付けを。
何とか眼球を動かさないように、必死で見えない緑を探します。
もはや自分が見ている方向が正しいのかもわかりませんが、信じるほかありません。
続いて、角膜を削る工程です。
髪の毛が燃えるような、独特の臭い。
「さらば角膜。今までありがとう。」
これで目開けて何も見えなかったら人生詰むなwww
と思っているうちに無事に右目は終了しました。
少し目を開けてみると、霧の中にいるようだけどぼんやり視界が!!!
「良かった、見えてる…!!!」
こんなに安心したのはいつ以来でしょうか。
おそらく、大学院卒業の「合」が出た時以来です。
左目も同様の手順で手術が進みます。
2回目なので、なんとなく工程がわかり右目の時ほどミステリーツアー感はありません。
それでも失明工程があるため、やはり無事に完了するまでは少なからず不安と緊張がありました。
左右ともに手術は無事終了。
ぼんやりですが、視界はあります。
自力でベッドを降り、別室に案内されます。
相当耐力を使ったのか、インフルにでもかかったかのようにふらふら状態。
がんばって看護師さんの後に続きます。
この時の視界ですが、
「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際」
状態です。
世界に薄く霧がかかった感じ。
これは徐々に消えるんだろうなぁと思いながらも、「最悪この状態なら生きていける」という感覚はつかめたので、だいぶ安堵できました。
手術室の前で、目を閉じてしばらく待ちます。
2-7 続いて、角膜強靭化
角膜強靭化の手術はレーシックとは異なる先生です。
先ほど同様まぶたを固定され、大きなビューラーで目を見開きます。
大量の目薬もまた同じ。再び洪水状態に。
こちらは失明工程はなく、ずっと"何か"は見えています。
目薬で洪水状態になるのと、目に何か塗り塗りされるので、何が起こっているかはわかりません。
ちなみに、レーシックはほぼ機械で行っていたのとは対照に、角膜強靭化はほぼすべて先生の手作業です。
先生の作業が終わった後、1分程度紫の光を照射されます。
おそらくこれが紫外線。
目が見えているのか見えていないのかわからない状態になり、意識が遠のきます。
この1分が地味に長い!!!!
レーシックより圧倒的に長いです。
気を紛らわす&意識が飛ばないように、必死に心の中でBGMをかけようと曲を探します。
こういう時ってよくわからない曲が選ばれるんですよ。
「白い光の中に~♪ 山並みは萌えて~♪」
旅たちたくねえ~!!!と思いながらも、この曲のおかげで何とか手術は乗り切れました。
両目の手術が終わり、これにて全行程終了です。お疲れ様でした!!!
2-8 手術後の休憩タイム
手術が完了すると、別室に案内され目をつぶって休むことを指示されます。
早く新しい世界を見たい気持ちもありましたが、ぐっと我慢して指示に従いました。
手術直後は特に目の違和感は感じませんでしたが、この休憩タイムで徐々に痛みというかゴロゴロというかを感じ始めます。
おそらく麻酔が切れてきたのでしょう。
30分ほど経ち、名前が呼ばれて診察を受けます。
特に問題はないとのことで、本当に良かった。
あとは目薬、防護メガネをもらい、点眼方法・防護メガネの使い方のDVDを見ます。
あまりにも目がゴロゴロしていたので、目はつぶって音だけ聞いていました。
(目が痛い場合はこれでもよいと言われます。)
説明が終わると、解放宣言が出されます。
「やっと帰れる。」長い長い一日が終わりました。
防護メガネをかけて帰路に向かいます。
2-9 帰路
長い長い一日、終わっていませんでした。
なんなら試練はここからでした。
解放宣言を出されてからクリニックを後にしようと思うのですが、ゴロゴロしすぎて目が開けられません。
開けられたとしても2ミリ。
「こんな状態で帰るなんて無理げーじゃんwww」と思いながらも、帰るしかないので目薬を差して帰ることを試みます。
建物の中は何とか脱出できました。
でも外に出てからが地獄。
風があるおかげで目のゴロゴロがすごい。
全然目が開かない。ほぼ失明状態です。
「10秒に1回2ミリだけ目を開けて、直観で歩く」を繰り返し、家を目指します。
まだフラップが安定していないので、「人にぶつかったらずれるじゃん」という恐怖と戦いながら帰るのは相当大変でした。
振り返るとタクシー乗っちゃって全然よかったな。
あ、でもそれはそれで道案内しないといけないからしんどそう。
レーシック受ける人、がんばって生きて帰ってくださいね◎
2-10 帰宅、完。
やっとのことで帰宅。
いやあ本当によくがんばった一日でした。
目の違和感がすごいので、真っ先に目薬を打ちます。
痛み止め。これ開発した人天才だと思う。本当に。
ちなみに、帰宅後は痛み止めが効いている間しか目が開けられないので、痛み止めは肌身離さず持っていました。
もう何もする気力がない&シャワーも禁止(正確には首上禁止)なので、即寝です。
防護メガネをかけてベッドに入るのですが、防護メガネが枕とけんかして全然役目を果たしません。
メガネの棒の部分が枕についてしまい、顔の上でメガネ上下激しく動くのです。
そして痛い。無理。
睡眠中に無意識に目をこすらないように防護メガネが必要なのですが、これでは間違いなく起きたらメガネがどこかに行っている。
どうしようかな~と少し考え、1つ案が思いつく。
「目をこすらないようにする」ことが目的なら、メガネなら何でもいいのでは?という思考回路になり、それまでほぼ毎日お世話になっていたメガネを犠牲にする。
「さらばメガネ。」もうその機能を使うこともないので、最後まで有効活用してもらいました。ありがとうね。
こんな感じで、長い長い一日がやっと終わりました。
以上で中編は終了です。
これまで、術後の視力についてはあまり触れていませんが、そうです。
当日は特に変化は感じられませんでした。
というよりも、感じる余裕がない。
翌日の朝に「すげえ見えるじゃん…!!!」となることを期待して床に就くのでありました。
後編に続く。->
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