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仮名で表せない発音 消えゆく日本語

子どもの習い事でなく
ついに
自分の習い事として
三味線のお稽古に行き始めました!!( *´艸`)


ご縁をいただいて
自分の祖母くらいの師匠に教えてもらえることになったのですが…


島のこと
島口(方言)のこと
島唄のルーツのようなこと
たっぷり聞けた贅沢な2時間半でした…!


民謡をするうえで
コンクールではとても重要な点の話


それは
島口の発音。
できないと評価してもらえないんだそう。
へー。(◎_◎;)
だから
奄美民謡では
その発音が残っているところの人しかコンクールでないんだって。
(先生の見ている感じではいないんだそう)


アメブロでは徳之島産のメロンの話を書いています。
合わせてお楽しみくださいね。


今は使う人がかなり減ってしまった島の方言。


60代から若い世代は
島口を聞いてわかっても話せない人が多いんです。

もちろん
関東から移住した私なんてもう全然わからないわけですが


松永先生の音読法のおかげと
勝手に思ってることなんだけど

不思議と聞き取れる単語があったり
まねしてみようとすると
ちゃんと発音できたりするんですよね。




てぃ
とぅ
び(ぶぃ)

とりあえずパッと出てくるもので挙げてもらいましたが

「む」の使い分けが一番難しい。


上に1~2注ぎ字で表しているけれど

まねをして言えたときの口の形は
「む」だけではなく

「む」の口で
ベロはのどの奥に引っ込めて
声だけで「イ」を言う感じだったり
小さい「ぅ」だったり。
真似してやってみると
それなりにできたと思います。
【同時に】やるのがミソでした。


他にも「む」は何種類もあるんですよ。


いくつか発音してみて

「ヤマトンチュなのに感心だねぇ」

と。
それなりっぽいですね。


次に
「ビ」と聞こえるけど違うやつ。

「べ」の口で
「う」と「い」を同時に小さくいってみるとできる。
それっぽい。


単語として
「イビガナシ」とかいうとなかなか難しいですが
「び」のところだけ言うとできます。

もちろん
ひとつずつ区切って言えばできる。


これらの標準語にない音。


奄美大島、喜界島、徳之島だけだそう。

沖永良部島、与論島、沖縄にはないって。



くわえて
方言を使っちゃいけない時代があり
めっきりこの発音をできる人がいなくなってしまった。

ちかいうち絶滅

してしまうだろうことが
明らかに想像できる。



私も
好きな島唄をYouTubeで繰り返し見てるけど
有名なワイド節さえ
奄美出身の若いアーティストの歌い方では
ききやすい
標準語の発音。

気を付けないと
私もそれで覚えてしまう。


馬子歌が
移動しながら歌詞をかえて
その地の良いところをうたったりしたように

島唄も
同じメロディーで歌詞が違うだけのこともあれば
早さが違うだけで
全然違う歌に聞こえたりするけれど

この
発音が違うというのは大きな問題だと
師匠の話を聴いて感じていて
つまりは
発音できないからと
母音をひとつ変えてしまうと
歌詞の意味が変わってしまうということ


音読法の講座の中の注意点

古今和歌集 仮名序で
松永暢史先生は
「いい?『声』は『こゑ』。
『こえ』じゃないよ。
『こゑ』。
『え』にしたら『肥』になっちゃうからね。」って
習いますが

こういうことが島唄で頻繁に起きることになっちゃう。



方言集がたくさん出てるけど
この
仮名で表せない日本語。

絶滅危惧種。



島の自然を守る
保護するのも大事だけれど

この
発音を守るのも
大切なんじゃないかな?


そのうち


島口を使えるだけで
人間国宝になったりする日が来たりしないかとおもう
三味線の初めてのお稽古でした。

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