「マイブランド」が欲しけりゃヤキ入れろ
テリーマンの必殺技に「カーフ・ブランディング(仔牛の焼き印押し)」という技がある。膝を相手の後頭部にあてて全体重を乗せ、顔面をマットにたたきつけるというテキサスブロンコ魂炸裂の荒業であるが、技の内容は本稿とは関係が無い。
関係するのはその技の名前。カーフは「仔牛」、ブランディングは「焼き印を押す」、であることからわかるように「ブランド」という言葉は家畜の所有者を識別するために押す「焼印」が原義であり、現在はメーカー、生産者等を表すものとして使われている。
という話しをwikiかなんかで読んで「あー俺もブランドが欲しい、ネーム入りの何かが欲しいなぁ」と思いながらAmazonを眺めているとこんな商品があったので即買いした。
▼バーベキューアイロン 焼印
そう、焼きごてである。しかもアルファベットが入れ替えられて好きな文字列で焼き印することが可能。
▼ピースを並び替えて、君のブランドを刻め!
IやAのような多用する文字は複数個入っているので大抵の文字列は作成可能という優れもの。
というわけで早速やってみるぜ。
▼二分ほどコンロで熱する
このやり方で良いかどうかわからないが各自安全に配慮してやってみて。
▼手始めはパンに
じゅ~~~~~~といい音がする。中世の拷問係になった気分だ。
▼グルメブランド「CHIMIWO」の誕生だ!
めちゃくちゃかわいいやんけ・・
▼朝ごはん
CHIMIWOブランドがどうかは置いておいて、パンのグレードが上がって見える(普通のコンビニの食パンだけど)
残念ながら本品には数字や記号が無いので暗記パンごっこができないのは少々残念だ。
で、焼き印と言えばやっぱ肉でしょ。ということでチキンソテーにやってみる。
▼鶏肉を焼く
▼焼けたら表面を拭く
ここ大事。表面の肉汁や脂を拭きとったほうがきれいに焼きが入るのだ。
▼焼き入れ!立ち上る煙!
▼完成「CHIMIWO鶏」
カッコよすぎじゃない・・・。ただ焼いただけの鶏肉がブランディングによって格が上がったように見えるためプラセボ的にやけに旨く感じてしまう作用がある。
外食をすると感じるのだが、「これは一体、どんな人が作った料理なんだろう」と思う事がないだろうか。シェフが挨拶に来てくれるようなお高いレストランは別として、料理人と客の間には基本的にその料理しか結ぶものは無く、提供された料理を作ってくれた「人」に思いを馳せることが難しかったり作り手も「私が作ったよ」とコミュニケートしていくこともまた難しい。
そこで、作り手と客の心を通わせる方法としての「名入れ料理」という手段。というか単純にカッコよくて洒落ているではないか。
というわけでこの焼きゴテ、一家に一本是非どうぞ。