今日のところはこれでいいかな
ナミビアの砂漠をみた
家についたらお父さんにすごく会いたい気持ちになった。お父さんの写真に「ただいま」と発声したら涙が止まらなくなってしまった。お父さんに対して何か言葉を発そうとすると、涙が出てしまう。そして言葉を喋ることができなくなってしまう。
この後に及んで言いたいことが口に出せない。
どこに行ったらお父さんに会えるの。と声に出さなかった。お父さんに会いたい。
お父さんに会ったら、今、この数年父について考え続けた私は何を話すんだろう。会えたら、事実を知ったけど、責めはしないだろう。会えたらただ手を握るのか、抱きしめるのか。存在を確かめるんだろう。
写真を見返した。よく愛されて育った。ずっと父親として私を守ってくれた人。
もう29になったけど、こうやって亡くなってからもどんどん年数は重なるけれど、私はまだ、亡くなったあの日から変わらずお父さんに会いたいといって泣き続けるのだなぁと、泣きながら冷静に考えている。
私が子供に戻れる場所が欲しい。とふと思った。
ナミビアの砂漠のキャンプでホイのシーンが自分のなかで腑に落ちた気がした。
自分はいつ子供をやめたんだろう、いつ成熟するんだろう。お父さんに会ったら私はいつでも子供に戻れるけど、なんで子供に戻りたいんだろう。何か救われることがあるのだろうか。
社会から逃げたいだけなのであれば、それは違うんじゃないかと言ってやりたい。今を生きる自分から離れすぎている。
ナミビアの砂漠を観た後「(カナは)なんであんなに無気力なんだろう」と友達が言った。今思うと、無気力な社会との交わり方にも重要な点があったのかもしれない。それと別でモノづくりするやつがこれじゃあ毒が作られる というカナのセリフは考えたい。
会いたい、眠りたい、泣きたい、疲れた、もう少し起きてたい、もっと遊びたい、ずっと寝てたい
つくづく、身体に紐づいた感情は赤ちゃんと何も変わらない。会いたいと駄々をこねたところで、夢にも出てこないんだろうな。そんなもんだよなぁ…。
今日が終わったなぁ…。