療養病棟で、クララがまた立った!しかもひとりで!!
ついに、その瞬間がやってきました。
入院生活も長くなるとリハビリのモチベーションも時々下がるもの。
毎日2.3時間あったリハビリの時間も、療養病棟は週1.2回程度で1回40分にリハビリの時間が減ってしまうんです。
ましてや療養病棟という場所は、病気と長く向き合う人が多く集まるため、周りの様子もゆったりとした空気が流れています。
でも、今日の私は違いました。
まるで映画『アルプスの少女ハイジ』のクララが立ち上がる感動的なシーンのように、私はまた「立てた」のです。
それも、誰の助けも借りずに、ひとりで。
脳梗塞で両下肢麻痺となって以来、ベッドと車椅子が私の世界でした。
でもずっと心の中には「また歩けるようになりたい」という願いがありました。
リハビリは決して簡単な道ではなく、内臓の不調で思うようにリハができない悔しい日もたくさんあったけど、今日という日のために努力してきました。
今日は、ふと「やってみよう」と思ったんです。
もちろん立つための準備はこれまでのリハビリでしっかり積み上げてきたもの。
筋力もついてきていました。
でも、完全にひとりで立ち上がるのは初めての挑戦です。
ベッドから立つために、まずはベッドサイドに座り、そこからベッドを高くしていきました。
MAXの高さまであげたら、かなり膝は伸びた角度で、お尻だけ乗ってる状態です。
そこから呼吸を整え、全身に力を入れた瞬間、気がつけば私は立っていました。
体がふわっと軽くなったような感覚。
私の今の気持ちはあのクララと同じ。
今までのリハビリの苦労が一瞬にして報われた気がしました。
そして、何より「できるんだ」という自信が湧いてきたのです。
この小さな一歩は、今後の大きな一歩への第一歩。
ここからまた自主リハビリを続けて、歩くことを目指します。
今日の私が立てたのは、私ひとりの力ではなく、これまで支えてくれたリハビリの先生や看護師さん、そして励まし続けてくれた家族のおかげ。
入院生活は決して楽ではないけれど、こうして少しずつでも前に進んでいる自分を感じることで、明日もまた頑張ろうと思える。
だから、今この瞬間に感謝して、一歩ずつ進んでいきたいと思います。
そして、いつの日か本当に「一人で歩いた」と報告できるその日を夢見て、これからもリハビリを続けていくので、応援よろしくお願いします!
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