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体を動かせるって、とても幸せなことなんだと知れた私たち。

健康な人たちは普段、何気なく体を動かしています。
私も体が動くことが当たり前でした。

朝起きて顔を洗ったり、買い物に出かけたり、友達と散歩をしたり。
当たり前のように過ごしてきた日常。

でもその「当たり前」は突然奪われることもあるのです。
私は脳梗塞を経験して、初めて「体を自由に動かせることがどれだけ幸せなことか」を心から実感しました。

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病気を経験するまでは、ただ体が動いて当然だとどこかで思っていました。
けれど、脳梗塞をきっかけに、私は両下肢が麻痺してしまい、歩くどころかベッドから起き上がることも一人ではできなくなりました。
(今はベッドのリクライニング上げて起きます)

お仕事で高齢の方や片麻痺の方の施術をしてたけど、全然分かってなかったのです。

以前の自分なら「ちょっとした運動不足で疲れる」程度だった動作が、今では私にとって大きな挑戦。

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リハビリが始まった時、私は自分の体がまるで別のものになったかのように感じました。

動かしたくても動かない。
思った通りに足が前に出ない。

それでも少しずつ、理学療法士さんたちの助けを借りながら、ほんのわずかな進歩を感じるたびに、これまでの自分の無意識の幸せに気づくことができました。

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「体を自由に動かせる」というのは、実は大きな幸せなのだと。

周囲の支えと自分の努力のおかげで、徐々に体が動かせるようになり、日常の動作も少しずつ取り戻せてきました。

今日はベッドに座って、上半身を自分で拭くことができてとってもうれしい朝のスタートだったんです⟡.·

それでもまだ、以前のようにスムーズにはいかないこともばかりです。

車椅子に移るのでも、繋がってる24時間点滴とおしっこバルーンの管を動かす手伝いをしてもらわないといけないし、車椅子で移動するにしても点滴棒を誰かに持ってもらわないといけないのです。

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でもこうした経験を通して、私は毎日一歩一歩進むことの大切さを学びました。
動ける体のありがたさを、身をもって知ることができました。

この経験を通して同じようなリハビリを経験している人たちとも共感し合えるようになりました。

私たちは病気やケガによって体が動かなくなることで、改めて体の大切さ、そして動けることの喜びに気づくことができます。

これは言葉だけではなく、実際に自分の体で体験することで初めて心から理解できるものです。

今私はまだ回復の途中にありますが、それでも私なりに毎日体を動かせることに感謝してます。

リハビリは決して楽なものではないけど、その先にある「動ける体」を取り戻すため、私たちは一歩一歩進んでいくのです。

日々の小さな動作に感謝し、体を動かせる喜びを忘れずに、これからも前向きに歩んでいきたいと思います。

たとえどんな状況にあっても、「今、自分ができること」に感謝しながら、みんなと未来を見据えていきたいです。

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