【1142回】「無能な上司」が生まれる仕組みと対策。 - Madoka Sawa https://voicy.jp/channel/632/152319#Voicy 「君主論」で語られるリーダーの頭脳タイプ

【1142回】「無能な上司」が生まれる仕組みと対策。 - Madoka Sawa
https://voicy.jp/channel/632/152319
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「君主論」で語られるリーダーの頭脳タイプ

いかがお過ごしでしょうか。
澤でございます。
今日はですね、ネットサーフィンをしていたら、ダイヤモンドオンラインでですね、ニュースサイトっていうのかな。
そちらの方でちょっと面白い記事を見つけてですね。
これ何かっていうと
なぜ「能力がないのに出世する人」は絶滅しないのか
[21年GWセレクト] | DOLベスト記事アワード | 
ダイヤモンド・オンライン
https://diamond.jp/articles/-/269841

っていうそういうタイトルの記事だったんですね。
その中で、マキアヴェリの『君主論』っていう
のが、ちょっと紹介されててですね。
さすがだなと思ったんですけど、マキアヴェリですからね、もう古典中の古典って感じですけれども。
マキアヴェリによると、およそ人の頭脳ってのは、3種類に分けられて、まず一つ目、自分で考えをめぐらせることができる。
二つ目、自分は考えず、他人に考えさせて、善し悪しを判断する。
そして三つ目、自分は考えず、他人にも考えさせないという、この3種類いますよということなんですね。
そして、これは人間、みんなの頭脳の種類ということなんですけれども、さあ、リーダーになるという文脈になったとき、まず、このリーダー君主になるんだったら、一番最初の自分で考えをめぐらせることができるというのは、これ、最高なわけですね。
そして2番目が自分は考えずに他人に考えさせて、そして善し悪しを判断すると、最悪なのが自分は考えず、他人にも考えさせないということになるんですけど、この三つ目、自分は考えないし、他人にも考えさせないというタイプの人、思いつきませんかね、僕、結構これ思いつくんですけど。
これ、厄介なのはですね、こういう人間がリーダーをやってるときって、自分考えてるつもりになってるんですよね。
だけど、周囲から見ると、何も考えてないのが、わかっちゃう。
そして、かつ自分は正しいというふうに思ってるんで、かつ、自分は考えずに、外にあるアイディアってのを拾ってくるだけなんだけれども、それをあたかも自分が考えたように錯覚しちゃうんですよね。
そういうおめでたい人っていうのは、結構いて且つ、そういう人って意外と上に立っちゃったりするんですけれども。
そして、そういう人間がリーダーをやるとですね。
下の人はどうなるか。
何しろそのリーダーというのが、自分を考えないし、他人に考えさせないですからね。
ってなると、一番手っ取り早いのは、何も考えずにその人におべっかを使うとかですね。
その人に気に入られるためにあれやこれやと世話を焼くっていう人が周囲に集まってくると。
そして、そのリーダー、何も自分考えないし、なおかつ、他人にも考えさせないというタイプのリーダーは、そうやって、自分を持ち上げてくれる人というのは周りに寄ってくると、自己肯定感が超高まってきてですね。
良い気分になって、そういった人たちを引き上げちゃうんですね。
要するにマネジメントの権限を与えてしまったりとか、何かしらの力というのをその人たちに付与してしまうので、そうするとですね、阿呆なリーダーの下に阿呆なサブリーダーがわんさかっていう、そういう状態が出来上がるわけですね。
これも最悪ですよね、最悪なんですけど、結構、これ起きるんですよね。
僕も何人かそういった人間を思い出すんですけれども、
なんでそんなことが起きるのかというとですね。
間にいろんなギャップがあるんですね。
例えば、あるリーダーがいて、その人は何も考えず、そして、他にも考えさせないタイプ人間で。
そして、
とある分野に関しては、自分は専門外であるという、その自覚だけはあるわけですね。
そして、専門外なので、ここの部分は、他の人にやってもらおうかなというふうに思ったときに、その専門外の分野の知識を持ってるかのように振舞うことのできるイエスマンっていうのが現れるとですね。
そういった人たちが、すすっと、その隙間に入っちゃうわけですね。
そうすると、大した能力もないんだけれども、あいつは詳しいというふうにその阿呆なリーダーが認知をしてしまって、その大したことがない人間なんだけれども、おべっかを使うのが上手い人間というのをサブリーダーに指名しちゃうわけですね。
結果的に阿呆な人たちがどんどんどんどん、上を固めていくという図式になるわけです。
これ都市伝説に思うかもしれないですけど、本当に起きるんですよね。
なんでそういうことが許されちゃうのかっていうと、会社とか、大きな組織というのは仕組みで回してますから。
もう、時間が決まってるんですね。
とにかく誰かをどっかのポジションにつけなきゃいけないとかっていうふうになると、細かくチェックをしてる暇がないというふうになってしまって、とりあえず誰かを埋めようぜとなったときに、そういう人間っていうのは、まぁ
、据えておいたら、大丈夫だろうとかっていうふうになるわけですね。
場合によってはですね、いまいちそういう人たちっていうのは、あんまり能力がないかもというのが、若干ばれてるんだけれども、非常に便利な言葉があるんですね。
地位が人を作るってやつですね。
何かしらの地位を与えると、それによって人格が後からついてくるというですね。
そういう格言的なものがあるんですけれども、これ、ある意味においては非常に正しいと僕も思うんですけれども、ある場面によっては、ものすごくこれ危険なことだと思ってるんですね。
実際、地位を与えようとなんだろうと、駄目なもんは駄目っていう人も世の中にはいますからね。
そういう人間に権限を与えてしまったりすると、本当にろくなことが起きないわけですよね。
ですけど、歴史上、そういうろくなことが起きないという状態に陥ってる組織ってのも、いくらでもあるわけで、もして、そういう組織というのは大抵の場合ですね、どっかでつまずくわけですね。
つまずくんですけれども、何しろ周りの人たちっていうのは、自分のポジションを守りたい一心になりますので、そういう都合の悪い事実というのは、ギリギリまで隠すわけですね。
それでまずは外に隠し、中に隠し、そして、隠しきれなくなったら、もう逃げると、そういう状態になるんですよね。
こういう何も考えていない人たちというのもですね。
逃げ足だけは早かったりしますからね。
そういう人たちってのは、他者に責任を押し付けるとかですね。
自分の身を守るための行動とか、そういったときには、代わりにめっちゃ速かったりするんですよね。
ですので、そういう人間っていうのは、残念ながら意外と蔓延ってしまって、且つ、サバイバル能力だけ、やたら高かったりするんですよね。
いわゆる正直者が馬鹿を見るみたいな、そういう言葉もありますけれども、そういう人たちっていうのをサポートしよう良かれと思って、何か支援しようと思ってる人が結局のところ、手柄は取られてしまい。
そして嫌な仕事を押し付けられるという図式になりやすいということがあるんじゃないかと思います。
まあ、過激な話ばっかりしてますけれども、とにかく、こういう事例っていうのは、もう相談を受けてるのも含めてですね。
非常に僕自身も実体験もしますし、擬似的にいろんな人たちからも聞いておりますので、都市伝説レベルのものではないというのは、事実なんじゃないかなと思うんですよね。
ですので、こういう人が上に立ってしまったら、どうすればいいかというとですね。
これはまぁ、価値観わかれるとこですよね。
一番楽なのは、自分もそこの中に染まってしまうということですよね。
つまり、自分自身も何も考えず、そして、他人にも考えさせないということを徹底して、そして、おべっかを使うことだけに集中するという、そういう生き方も選択肢の一つではあります。
それを選ぶのは、僕は自由だと思ってますし、それがもう最低だから絶対やめましょうとは、あえて言うつもりはないですね。
ちなみに僕は絶対そういう生き方をしたいと思いませんので、僕はやらないですけどね。
ですけど、それもいいじゃん。
というふうに割り切るのも、仕事だったら僕あるやと思うんですよね。
とにかく仕事っていうのは仕組みで回していって何らかの形で社会貢献することですから、そう考えると、そういう生き方も一つの選択肢にはなり得るかなと思います。
ただ、そういうキャリアの作り方をしたときに、人材としてのまぁ、なんていうんでしょうね。
成長っていうのは、そんなに見込めないんじゃないかなと思うんですよね。
あとやっぱりこう、本当の意味でいい仕事をしてるなっていう充実感とかっていうのは、ちょっと得にくいような気がするんですよね。
ですんで、やっぱり、これは仕事というものの、一番根本の部分、全てのビジネスってのは社会貢献だってのは、僕よく言ってますけれども、その社会貢献の一端を担ってるんだっていう実感が得られるっていうのは、これがすごく重要かなと思うんですね。
そのときに、決して自己犠牲の上に成り立っているものではなくって、自分も面白いと思えるし、そしてこの人と一緒に仕事をしているというのが、結構、これは自分にとっては人生にプラスになるなって思えるようなそういった人たちと一緒に仕事をするっていうのが、すごく大事かなと思うんですけれども、これを聴いてあなたはどうお感じになりますでしょうか?

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