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いつかきっとサンタさんになりたい

今さっき、ふと気がつきました。

よもや30手前にして、恋人と一緒に過ごすクリスマスイブを経験したのです。

14の頃から恋はし続けてきたものの、遠距離恋愛のためにその日は友達と過ごしていたり、帰省してたが故に家族と過ごしたり、恋人に他に相手がいたりと、意識はしてなかったものの、その機会に巡り合わずに来ました。

その事実をすっかり忘れていましたし、誰かと結婚することがあるならいつかは経験するだろうなんて考えていましたが、まったりとそれは訪れたようです。

家族、友達、恋人。色んなひとが私のサンタさんになってくれました。聖なる夜と清い名前がある今宵には、今一度そのひと達とのご縁に感謝をしたいと思います。

そして、その先に思うことはやはり、その感謝を誰かに巡らせていきたいということ。

近いうちにもうそろそろ、私も誰かのサンタさんになりたいと願う気持ちが高まっているのです。

毎日数々の幸せが生まれ、語られ、華やかに誰かの心を彩ります。私は、そのさまざまな幸福の中でも『子と親のサンタさんを巡るやりとり』というのはかなり上位にある幸福だと常々思っているのです。

もちろん、幸福に優劣などありません。でも、それは一際輝いて見えます。サンタさんが本当に居るいないというやり取りや、サンタさんにしか教えたくないと欲しいものを秘密にしようとする子供から必死に希望を聞き出そうとする親と子の駆け引き。子供が完璧に寝静まったタイミングを見計らってプレゼントを置く親たち。次の日の朝には、包みを思いっきり剥がす子とそれを見守る親たち。

こんなに、どこをどう切り取っても可愛いらしい幸福を映すものが、他にありましょうか。嘘や駆け引きでさえ、幸福がそうさせるが故に、神に許されたものに変わるのです。

親と子もまた、結ばれた縁であります。私もいつかきっと子との縁をたぐり寄せ、サンタさんになりたい。

その頃には、人が人を言葉で殴ることが少なくなっていますように。

その頃には、もう少しだけ個が認められて、それが故にみんなが助け合う世界でありますように。

その頃には、人間が疲れすぎない程度に働ける世でありますように。

その頃には、〇〇すべきが一つでも少なくなっていますように。

その頃には、国境がいい意味で取り払われ、世界が近くにありますように。

その頃には、だれかの幸せを妨げる固定観念が一つでも多く消滅していますように。

私もきちんと、次の世代に何かを渡せる人になれますように。

聖なる夜に神が生まれた奇跡があるなら、今日から始まる未来の世界に一つでも多くの幸福が増えますように。



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ちぃころ
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