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9/15/23の日記
僕は今、吉祥寺にいる。
本を読もうと、スターバックスへ向かう。
外は突然の雷雨で、
人々の情緒もおかしくなってしまっているのだろうか。
65席と書かれているスターバックスは満席で、
一人一人の人生が密集している。
窓際のカウンターで、電卓を大きく叩き、
簿記の勉強をする者。
大学の課題をひたすらにこなしている留学生。
後ろの席では小学校低学年くらいの男の子に、
怒号を飛び散らかし、宿題をしていないこと、字が汚いこと、何回も書き直させるお母さん。
長テーブルでは、iPadで映画を見ている大学生くらいのカップル。
女子高生が制服のまま、
携帯を触りながら話している。
海外の観光客だろうか、英語を話し、
それに困惑するレジのお姉さん方。
僕は吉祥寺にいる。
いや、人々の人生の交差点にいる。
スターバックスに交差点がある。
僕はただ、ハサミ男を静かに読みたいだけなのに。
人々が交差する、人生の交差点に放り出されては、
ハサミ男は読めない。
でも、読むしかない。
読まざるをえない、
それが、[ハサミ男]の持つ、おもしろさ。
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