ユタカB

詩など

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最近の記事

Seashell

「例えば君が、 なんて言う夏の日があったとして。二人称でよかったのだろうし、 備考欄だか、 李紅蘭みたいな表裏一体の存在価値を埋めていく。初めて買った詩集が夜のままで、 多分、 きっと大丈夫。なんて陳腐の対義語が斬新よりも残暑見舞いじゃないと、 どうにも格好がつかない。だったもの。初めて夜を夜だと思った日の、 天井の杢目に、 じっと眺められていたように。床に沈み込んでいく感覚。もしくは、 目眩がしてください。世界が廻りながら、 横になる感覚。嘔吐したい。した。あゝ、

    • 毛細血管

      瞼を閉じると世界が赤くなる いつかは悲しみが解けていく 誰かが微笑える世界であってほしい そう祈るのはきっと傲慢過ぎる 其処に居なくてもいい 確かに私が居たその場所に 光が確かにありました

      • 明日の朝も目が覚めれば、ペットボトルの珈琲を。

        私は今朝起きた時に私を始めたか 私は私だと認めたか 私ではない私が私だと 人が私を認める前に私を始める もう一人の私は私を知らない 私が赦すことで私だと思う 階段を降りた先の冷蔵庫 扉を開ける前に 私は冷蔵庫を知っている 扉を開ける先にある アイスコーヒーと牛乳を 右手と左手両方で掴む それは記憶であって記録ではない それをそれだと知っていること そんなことを考えながら 私の背中で扉を閉める 昨日に死んだ私が今朝起き上がり 私が私だと言われる前に 私が私を始める 今日もあと少

        • https://note.com/ueu/n/n0ba1b5037b89 素敵な連詩。

          蝶は 何処を飛んで いますか 蟻は 何処を歩いて いますか 蝉は 何時鳴いて いましたか 桜は 何時咲いて いましたか

          蝶は 何処を飛んで いますか 蟻は 何処を歩いて いますか 蝉は 何時鳴いて いましたか 桜は 何時咲いて いましたか

          夏の終わりくらいから、凪なんです。昂りも、墜ちることもない。波の上に揺蕩う。そんな感覚。そこに流れてくる言葉を少し掴むことくらいしか出来ない。

          夏の終わりくらいから、凪なんです。昂りも、墜ちることもない。波の上に揺蕩う。そんな感覚。そこに流れてくる言葉を少し掴むことくらいしか出来ない。

          真実と事実は違う。その言葉の意味を探している。

          真実と事実は違う。その言葉の意味を探している。

          240709

          ことり、と音がした。もう机の上に置いた。その先が続かない。

          240705

          もう空が青いと気づいた時には誰もいない。夜空にピン止めされた星の標本。白鳥になれない自分を呪う。その星のどれか一つでしか無い。しがない、詩を持たない、憐れみで構成された張本人。それはもう、手放した風船の赤い波の形。届かない思い。薔薇色の人生。

          240704

          何もない。何もかもあるのに、何もない。何故だかは分かっている。ずっと探している。

          240630

          6月の終わり。宇宙から撮影された月は其処に在った。僕が見ていなくても。

          240628

          土砂降り。何もない休日。ひたすらに眠る。今の自分には必要な行為。

          忘れることなんて無いんだろうな。

          忘れることなんて無いんだろうな。

          ジョンは言いました。 「僕らは透明なんだろ。」 そう。僕らは透明だという事を忘れていました。君も、私も。

          ジョンは言いました。 「僕らは透明なんだろ。」 そう。僕らは透明だという事を忘れていました。君も、私も。

          subject/として詩を見つめて object/としての詩を考える

          subject/として詩を見つめて object/としての詩を考える

          夕べの心と朝の心は違う 昨日嫌いだったトマトを今日食べられるようになったりする 青空が好きだった昨日が嫌いになったりする それなのに夕陽の赤色は嫌いになれないのはなぜだろう いつ見ても心を奪われる

          夕べの心と朝の心は違う 昨日嫌いだったトマトを今日食べられるようになったりする 青空が好きだった昨日が嫌いになったりする それなのに夕陽の赤色は嫌いになれないのはなぜだろう いつ見ても心を奪われる