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今の仕事を始めるきっかけ
振り返ること15年前、当時22歳の頃の私は、闇堕ちしたアナキンスカイウォーカーもびっくりの漆黒of漆黒の精神状態だった。
高校を卒業後、大学に進学するも、日々を体たらくに過ごし、時間を浪費する日々。
昼頃に目覚めるも、中々布団から出られずに2ちゃんねるを開き、世の中を斜め45度から眺めては夜勤のアルバイトまでの暇を潰す。
日々の生活に目的がなさすぎて、起きていても生きている実感が全くなかったのだ。
唯一、音楽を聴いている時だけは心が少しだけ踊った。
しかしそれ以外は何をしていてもとにかく楽しくない。自分の居場所を見つけられず、どこにいても居心地が悪い。
このままじゃダメだ、ちゃんと生きなければ!
…でも何をしたらいいのかがわからない。
変わりたいけど変われない。苦しい。寝よう。
起きたくない。
そんなグダグダした日々を過ごしていた。
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そんなうだつの上がらないある日の帰り道、
コンビニでノートとペンを買い、家に着いてからおもむろにその時の気持ちを書き殴りはじめた。
変わる決心をしたというより、鬱憤のダムが決壊して、なだれるように思いを吐き出した感覚を今でも良く覚えている。
何がしたい?どんなことがしたい?自分てなんだ?何ができる?
泣きながら必死に書き出そうとするも、当時ろくに就活もせず、2ちゃんねるをみる事ぐらいにしか時間を使っていなかった自分から革新的なアイディアが出るはずもなく、ようやく絞り出した答えが
目の前の人をしあわせにして、自分もしあわになりたい!!
だった。
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頭の中でミサワの声が聞こえてきそうだが、極限まで視野が狭くなっていた自分に、世界中にいる誰かのためにとか、日本の未来のためにだとかいう発想は全く持てず、只々目の前の人のために行動がしたいという衝動があった。引きこもり根性の生活のあげく、人との関わりみたいなものの枯渇の揺り返しがたどり着いた答えだったのだと思う。
さて何を選択するかと考えた時に、どうせやるなら自分次第でその貢献度の伸び代が大きい方がいいと思い、整骨院で働いてみるという道を選んだわけだが、それまでの自分の人生において、特別整骨院に対する思い入れがあったわけでもなく、正直どんなところなのかよくわかっていなかった。人のためになりそうだし、生きてる実感が持てれば、手段はなんでもよかったのだ。
それから月日がたち、独立した自分が
【sukoyaka sawayaka】という屋号でヘルスケアの事業をしているとは、22歳の漆黒ネット民の自分が聞いても100%信じないだろう。
健やか爽やかと対極の生活をしていた時期があったからこそ、自分自身がそうあり続けたいのだと思う。